北欧スウェーデン生まれのオーディオテクノロジー企業Sudioから、1万円以下と安価ながら、ANCを搭載したワイヤレスヘッドホン「Sudio K2」が発売されました。価格は9900円でパールホワイトとブラックの2色展開です。
ワイヤレスイヤホンのイメージが強いSudioですが、過去にはSudio Regent Ⅱなどのワイヤレスヘッドホンもリリースしていました。
今回は久しぶりのワイヤレスヘッドホンとなりますが、そのSudio K2をレビュー用に提供いただいたので、紹介したいと思います。
シンプルなデザインのワイヤレスヘッドホン
デザイン的にはとてもシンプル。左右ユニットからは、二股に分かれたアームではなく1本だけが伸びています。この辺り、SonyのWH-1000XM5と似た雰囲気です。もちろん、アーム部は可動式。回転するのでフラットにすることも可能です。
操作部はすべて右側ユニットに搭載。充電用のUSB-Cポートと唯一の物理ボタンがあり、ボタンは2秒長押しで電源ON、3秒長押しでペアリングモードとなります。
また、3.5mmジャックも搭載されています。とくに記載はありませんが、有線接続での利用も可能です。
このほか、右側ユニットはタッチ操作に対応しており、以下の操作を行えます。
音楽機能の操作方法
- タッチパネルを1回タップ: 音楽一時停止または音楽再生
- タッチパネルを2回タップ: 曲送り
- タッチパネルを3回タップ: 曲戻し
ボリューム
- タッチパネルを2秒間長押し: 音量上げる
- タッチパネルを3秒間長押し: 音量下げる
通話機能の操作方法
- タッチパネルを1回タップ: 通話応答
- タッチパネルを2秒長押し: 通話終了または着信拒否
音楽機能や通話機能の操作は分かりやすいですが、ボリューム操作はちょっと面倒。2秒長押しで音量が少し上がり、もう少し上げたい場合には、もういちどタップして長押しを繰り返す必要があります。せめてスワイプ操作で調整出来たらと思うのですが、そこは価格を考えると仕方がないところでしょうか。
クセのないフラットな音質
肝心の音質ですが、高音域がやや弱めなものの、割とフラットな印象です。ただ、対応コーデックがSBCのみなので、音質にこだわる人にはあまり向いていないかもしれません。とはいえ、正直なところ私としては、十分に満足できる音質と感じます。
なお、専用アプリがないので、イコライザーの調整などはYouTube MusicやAmazon Musicなどの再生アプリ側で設定する必要があります。
ANCの効果は控えめ
Sudio K2の特徴であるアクティブノイズキャンセリング（ANC）の効果ですが、もともと耳を覆うオーバーイヤータイプなのに加えてのANCなので、かなり良好です。ただ、他社ハイエンドモデルのように無音になるわけではありません。冷蔵庫やエアコンのモーター音など、低音よりの音はよく消せますが、中高音での効果はやや低めです。
逆に言うと、ANC特有の圧迫感は感じにくいので、長時間使っていても疲れにくいかもしれません。
なお、ANCはデフォルトではオフになっています。電源がONの状態でボタンを2秒長押しするとANCが有効に。再度2秒長押しするとオフになります。
まとめ
Sudio K2は、1万円以下という手頃な価格帯でシンプルなデザインながら、ANC機能を搭載しクセのないフラットな音質が特徴です。操作性に一部改善の余地がありますが、ANCの効果は価格を考慮すると十分満足できるレベルです。
手頃な価格でANC搭載のワイヤレスヘッドホンを探しているなら、Sudio K2は良い選択肢になると思います。
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