ASUSが8月18日に発売した、「ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE Edition K5504VA」。ASUSとして初めてのファッションブランドとのコラボモデルですが、そのBAPE Editionをレビュー用にお借りました。ということで、さくっとみていきたいと思います。
豪華なパッケージ
本体のレビューの前に、まずが豪華なパッケージから。 BAPE Editionはパッケージから特別仕様になっており、本体色にあわせてブルーカモフラージュ(本体色クールシルバー)とグリーンカモフラージュ(本体色ミッドナイトブラック)の2種類があります。
また、パッケージと同じデザインのキャリングケース、マウス、キーボードステッカーなども同梱。BAPEではお馴染みらしいBABY MILOフィギュアも付属します。
ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE Edition
ここからは、本体について。「ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE Edition K5504VA」のベースモデルは、日本未発売の15.6インチ(2880×1620ドット)のOLEDディスプレイを搭載するASUS Vivobook S 15 OLED。Core i9-13900H搭載モデルと、一部ECサイト限定のCore i5-13500H搭載モデルがあり、今回お借りしたのはCore i5モデルです。価格は14万9800円。
なんと言っても目を引くのが天板のデザインで、カモフラージュパターンは印刷ではなくフォトエッチング加工となっています。このため、長期間使っても削れて見えなくなってしまうということはないはず。また、ロゴプレートはPVD加工のステンレススチールで、この部分もBAPE Editionのオリジナルとなっています。
ディスプレイは15.6インチ(2880×1620ピクセル)、アスペクト比16:9のOLED。他の2023年ASUS OLEDモデルと同じく。ASUS Lumina OLEDとなっています。DCI-P3 100%の色域にピーク輝度600nits。リフレッシュレートは120Hzで0.2msの応答速度。DisplayHDR True Black600やPANTONE、TÜV Rheinlandの各認証も取得しています。
ディスプレイ上部には207万画素のWebカメラを搭載(Hello非対応)。使用しない場合には物理的に塞いで置けるプライバシーシャッターも搭載します。
キーボードは10キー付きの日本語配列。ファンクション列こそ小さいですが、主要なキーはキーピッチ19mmが確保されており、適度な反発と相まって、非常に打ちやすいキーボードです。なお、右上の電源ボタンには指紋認証センサーが内蔵されています(Windows Hello対応)。
あまり見られることはないであろう底面にもBAPEのロゴが入るなど、かなりのこだわりを感じられます。
インターフェースは、向かって右側面に3.5mmジャック、Thunderbolt 4 (Type-C) 、USB 3.2(Type-A/Gen1)、HDMI、DCジャック。左側面にUSB 2.0。
充電は専用のACアダプタ(90W)が付属しますが、Thunderbolt 4 (Type-C) からの充電にも対応しています。ただし、100Wクラスの充電器を使わないと低速充電だと怒られます。
専用ライブ壁紙も
BAPE Edition向けの特別な機能、というほどではありませんが、専用のライブ壁紙が用意されています。
「BAPEライブ壁紙」というアプリから有効化でき、カーソルの場所によってキャラクターが飛び出してきます。オフにすれば、全員が表示された状態にもできます(デフォルト)。
Core i5モデルでもパフォーマンスは良好
ここからはベンチマークで実力を確認してみます。ASUS製品ではおなじみですが、Zenbook S 13 OLEDもMyASUSアプリでファンモードの変更が可能です。パフォーマンスモードに設定すればフルパワーで利用できますが、電源接続が必要です。今回は、すべてデフォルトのスタンダードモードで計測しています。
まずCINEBENCH R23ですが、マルチコアで「9674pts」、シングルコアで「939pts」。第13世代のCore i5-13500Hということで、そこそこ高スコアです。
続いて、PCの総合的な能力を測るPCMark 10ですが、トータルスコアは「5807」。ブラウザ利用やアプリの立ち上がりなど日常的な作業のスコアである「Essentials」は「10612」、オフィス作業の「Productivity」は「7173」とそこそこ高いスコアになっています。写真や動画編集を伴う「Digital Content Creation」も「6984」あり、効率を求めなければある程度の編集は出来そうです。
そのグラフィック能力ですが、3DMarkの結果は下記の通り。比較としてCore i9-13900HのROG Flow Z13(RTXは使用せず、Iris Xe Graphicsの場合のスコア)とCore i7-1355UのZenbook S 13 OLEDのスコアも並べています。
ベンチマークとしては負荷が高めなFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果は、軽量品質で解像度1920×1080のフルスクリーン設定では「2982(やや重い)」、解像度を1280×720に落としたところ「4227(普通)」という結果になりました。快適とは言い難いですが、ゲームの設定で解像度や画質を落とすなどの調整を行えば、ある程度のゲームはプレイできそうです。
なお、ベンチマーク中はキーボード右側、Enterキー付近が発熱します。最大で44度超に。ゲームでもしなければ、ここまで酷使することはないでしょうが、ゲームでよく使うWASDあたりは良く冷えているので、意外と気にならないかもしれません。
最後にバッテリー持ちですが、JEITAバッテリー動作時間測定法(Ver2.0)に基づく公式スペックでは14.4時間。ただ、PCMark10のバッテリーテスト(Modern Office)では7時間21分という結果でした。外に持ち出して使うと考えても、これだけ持てば十分でしょう。
コストパフォーマンスは抜群
15.6インチとサイズが大きめで重さも1.6Kgと思いので、専用ケースがあるとはいえ、モバイル用途には厳しいかもしれません。ただ、このスペック、パフォーマンスで14万9800円というのは、かなり安いと感じます。
このスペックなら、自宅でのメインPCとしても利用できるので、これからPCを購入しようと考えているならお勧めの1台です。