これまで、当ブログでも何度か紹介しているGENKIが、2つのデバイスの音を同時に聴ける変わり種ワイヤレスイヤホン「GENKI Waveform」の先行予約販売をMakuakeで開始しました。出荷は10月の予定です。
このGENKI Waveformは、4月にKickstarterでクラウドファンディングを実施していた製品。ワイヤレスイヤホンのレビューはこれまで幾つも行っていますが、それらの中でも群を抜いて変わったイヤホンになっています。
ケースもフル活用するGENKI Waveform
見た目はごく普通のワイヤレスイヤホンなGENKI Waveformですが、特徴の1つは、充電ケースがBluetoothトランスミッターになっていること。USB-A to USB-Cケーブル、3.5mm to USB-Cケーブルが付属しており、PCやNintendo Switchと接続すれば、手軽にワイヤレスイヤホンで音楽を楽しめます。
Nintendo Switch自体、アップデートでBleutoothオーディオに対応しましたが、コーデックはSBCのみ。これに対してGENKI WaveformはaptX対応です。
もちろん、充電ケースを介さずに普通のワイヤレスイヤホンのように使うことも可能。その際のコーデックはaptX Adaptive/aptX HD/aptX/AAC/SBCです。
2つのデバイスの音を同時に聴けるDualStream
そして、なんといっても最大の特徴は、2つのデバイスに接続して同時に音を聴けること。Bluetoothで2つのデバイスに接続というと、2台のデバイスを切り替えて使えるマルチポイントがありますが、それとは違い、正真正銘2つのデバイスの音を同時に聴けます。
その際の接続としては、充電ケースとの有線と充電ケースとのBluetooth接続。イヤホン本体とは直接接続を行いません。
2つのデバイスの音を同時に聴けると聞いたとき、最初は左右から別々の音を出すのではと思っていたのですが、そんなことはなく、ちゃんと2つの音が混ざって聞こえます。この感覚を説明するのはなかなか難しいのですが、何とも言えず奇妙で新鮮。そして、意外なことに2つの音をちゃんと聞き分けられます。
そんな仕様に意味があるのかと思うかもしれませんが、Switchでゲームをしつつ、スマートフォンで音声チャットをするような場合に使えます。もちろん、スマートフォンで音楽を聴きつつ、PCでオンラインミーティングに参加したり、スマートフォンとタブレットで別々の音楽を再生して、1人リミックスを楽しんだりといったことも可能です。
イヤホン自体も高性能
イヤホン自体の仕様としては、10mmダイナミックドライバーとバランドアーマチェアを搭載。ANCにも対応しています。イヤホンとして肝心の音質も、低音から高音まで綺麗に出ています。割とフラット気味な印象で、高音の伸びというか煌びやかさはあまり感じませんが、低音は力強く、中音域は聞き取りやすく、聴いていて気持ちのいい音です。
なお、コンパニオンアプリはなく、ANCのON/OFFや外音取り込みなどのモード切替はイヤホンのタッチ操作で行います。
左耳 | 右耳 | ケース(USB接続時) | |
1回タッチ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 | – |
2回タッチ | 前の曲を再生 | 次の曲を再生 | – |
3回タッチ | 音声アシスタント/マイクの切り替え | ANCオン/通常/外音取り込み | – |
ボタン1長押し | – | – | リセット |
ボタン1 | – | – | マイクの切り替え |
ボタン2 | – | – | ケースペアリング |
コンパクトになったGENKI Dock Mini
Makuakeでは、Waveformと同時にDock Miniの先行予約販売も行われています。これは、以前に紹介しCover DockからUSBハブ機能を無くし、代わりに本体サイズがコンパクトになったもの。
どんなものかを簡単に説明すると、HDMI端子とUSB-Cポートがある充電器のようなもの。Nintendo Switchのドック機能を搭載しており、USB-CにSwitch、HDMIにテレビを接続すれば、Switchに給電しつつテレビモードでのプレイが可能です。
20W出力の充電器としても利用できるので、持ち歩きにも便利かもしれません。
Makuakeでのキャンペーンは8月30日まで
Makuakeでは8月30日まで先行販売を実施中。価格は、超早割で2万6700円から、10月末までに出荷の予定となっています。