Counterpointは5月25日(現地時間)、2023年第1四半期の世界スマートウォッチ出荷台数の調査結果を発表しました。それによると、インドのFire-Boltが2位に浮上し、これまで2位を維持していたSamsungが3位に転落したとのことです。
世界スマートウォッチ史上は、2022年第4四半期に前年同期比で8%減と大きく落ち込んでいましたが、2023年第1四半期もこれに続き前年同期比で1.5%の減少。しかしインドでは121%と大幅に増加。これがなければ世界市場での出荷台数はもっと落ち込んでいたとのこと。
ブランド別では、1位を独走するAppleも前年同期比で20%の大幅減。第1四半期は季節的にも出荷が落ち込む時期ではありますが、第1四半期の出荷台数が1000万台を下回ったのは3年ぶりとのことです。
なお、減少の大きな要因となっているのが、マクロ経済危機による高価なスマートウォッチ人気の低迷と分析されています。
この高価なスマートウォッチの買い控えが起こり、低価格モデルに人気が集まった結果として、インドのFire-Bolttが出荷台数前年同期比で約3倍、前四半期比で57%増と急成長しました。もちろん、インド市場が急成長していることにも起因しています。
Apple WatchやGalaxy Watchなどのサードパーティアプリをインストールできる高性能なスマートウォッチ(HLOSスマートウォッチ)のシェアは2022年第1四半期の60%から53%に減少。代わりに低価格なベーシックスマートウォッチが23%から34%に大幅増加。このベーシックスマートウォッチはスマートバンド市場を吸収する動きもあるようです。
Source: Counterpoint