- スケッチは3分
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- 発売元: 光文社
- 価格: ¥ 735
- 発売日: 2006/11/16
- おすすめ度
スケッチは3分を読み終わりました。約1時間。
私がこれから本書でみなさんに提案するスケッチ表現は、時間をかけて細部までしっかり書き込むようなものではありません。スケッチというよりカット、あるいは挿絵と呼ぶほうが適切でしょう。といっても、厳密に考えると、それらとも少し違います。ペンによる線画主体の絵、この持ち味を伝える言葉として、もし造語を許されるのなら、ちょいとスケッチするイメージから「ちょいとスケッチ」、短縮して「ちょいスケ」と呼ぶべきものかもしれません。
というわけで、3分~5分で手軽に書けるスケッチの技術を解説した本です。いくら手軽に書くとはいえ、3分というのはかなり短いです。その時間の中でスケッチの対象の特徴をとらえ、省略しても構わない部分を判断しできるだけ省略しつつ、全体のイメージはしかっりと残るように書いていく。こんな感じの内容です。前半ではフリーハンドでまっすぐな線を引く練習方法や、奇麗な円を書くための練習方法なども解説されています。後半は構図の決め方や表現の仕方を中心に書かれています。
絵というとセンスがすべてみたいな感じもありますが、筆者が都市設計家というだけあって、本書ではもっと工学的なイメージがあります。「絵は苦手」と思っている人は本書を読んでみると絵に対するイメージが違ってくるかもしれません。