Samsungは8月10日、折りたたみ端末の新モデル「Galaxy Z Fold 4 / Flip 4」を発表しました。海外では8月26日から販売が開始されます。日本は昨年同様、10月末~11月あたりでしょうか。
そんなGalaxy Z Fold 4とFlip 4ですが、気になるのは現行のFold 3 / Flip 3と何が変わったのかではないでしょうか。 ということで、簡単に比較してみました。
Galaxy Z Flip 4
まずはスタンダードな折りたたみ端末のGalaxy Z Flip 4。スタイル的には現行のGalaxy Z Flip 3から大きく変わってはいません。アップグレードされた内容もあまりなく、マイナーチェンジといった感じになっています。
SoCはカタログ上は「4nm オクタコア」となっているだけですが、Snapdragon 8+ Gen 1を搭載しています。スペック的に大きく変わっているのは、このSoCとバッテリーが3700mAhになったということくらい。
仕様 | Galaxy Z Flip 3 | Galaxy Z Flip 4 | |
---|---|---|---|
サイズ | 開いた状態:約72.2 x 166.0 x 6.9 mm 閉じた状態:約72.2 x 86.4 x 17.1 mm | 開いた状態:約71.9 x 165.2 x 6.9 mm 閉じた状態:約71.9 x 84.9 x 17.1 mm | |
重さ | 約183g | 約187g | |
画面サイズ | メイン | 6.7インチ Dynamic AMOLED 2640 x 1080 | 6.7インチ Dynamic AMOLED 2X 2640 x 1080 |
カバー | 1.9インチ Super AMOLED 260 x 512 | 1.9インチ Super AMOLED 260 x 512 | |
カメラ | メイン | 12MP(F2.2) + 12MP(F1.8) | 12MP(F2.2) + 12MP(F1.8) |
サブ | 10MP(F2.4) | 10MP(F2.4) | |
SoC | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 8+ Gen 1 | |
RAM | 8GB | 8GB | |
ストレージ | 128GB(国内モデル) | 128GB/256GB/512GB | |
バッテリー容量 | 3300mAh | 3700mAh | |
防水 | IPX8 | IPX8 |
スペック上の違いとしては表現されていませんが、カバーディスプレイでの撮影時にもポートレートモードが選択できるようになっています。またカメラセンサー自体もZ Flip 3と比べて65%明るくなっているとのことです。
Galaxy Z Fold 4
Galaxy Z Fold 4もZ Fold 3の正統進化という感じですが、こちらはカメラがアップグレードするなど、もう少し大きな違いが出てきています。
仕様 | Galaxy Z Fold 3 | Galaxy Z Fold 4 | |
---|---|---|---|
サイズ | 開いた状態:約128.1 x 158.2 x 6.4 mm 閉じた状態:約67.1 x 158.2 x 16.0 mm | 開いた状態:約130.1 x 155.1 x 6.3 mm 閉じた状態:約67.1 x 155.1 x 15.8 mm | |
重さ | 約271g | 約263g | |
画面サイズ | メイン | 7.6インチ Dynamic AMOLED 2208 x 1768 | 7.6インチ Dynamic AMOLED 2X 2176 x 1812 |
カバー | 6.2インチ Dynamic AMOLED 2268 x 832 | 6.2インチ Dynamic AMOLED 2X 2316 x 904 | |
カメラ | メイン | 12MP(F1.8) + 12MP(F2.2) + 12MP(F2.4) | 12MP(F2.2) + 50MP(F1.8) + 10MP(F2.0) |
フロント | 4MP(F1.8) | 4MP(F1.8) | |
カバー | 10MP(F2.2) | 10MP(F2.2) | |
SoC | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 8+ Gen 1 | |
RAM | 12GB | 12GB | |
ストレージ | 256GB(国内モデル) | 256GB/512GB/1TB | |
バッテリー容量 | 4400mAh | 4400mAh | |
防水 | IPX8 | IPX8 |
Galaxy Z Fold 3のアウトカメラは、超広角・広角・望遠とも12MPでしたが、Z Fold 4では、超広角が50MPになりました。代わりに望遠が10MPに落ちましたが、光学ズームが従来の2倍から3倍にアップ。デジタルズーム併用のスペースズームも30倍まで対応します(Fold 3は10倍)。
また、大画面・フォルダブル向けのAndroid 12Lを初搭載しています。PC風なタスクバーにより、よく使うアプリや最近使ったアプリなどにすぐにアクセスできるようになっています。
大きな進化がないのは成熟した証拠かも
両機種とも、これまでのような大幅なアップデートはなく、細かな変更にとどまっているのは、それだけFold / Flipという機種、ひいては折りたたみ端末が成熟してきた証拠なのかもしれません。
ちなみに、米国での価格はGalaxy Z Flip 4が999ドルから、Galaxy Z Fold 4が1799ドルから。これはGalaxy Z Flip 3/Fold 3からほぼ据え置きとなっています。日本での価格が気になるところですが、昨年から約20%円安が進んでおり、米国で価格据え置きだったとしても日本では20%アップ……という可能性もありそうです。
Source:Samsung(1), (2), (3)