- 「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー
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- 発売元: 草思社
- 価格: ¥ 1,260
- 発売日: 2007/04/17
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「伝説の社員」になれ!を読み終わりました。約2時間。
筆者の体験を基に仕事で、人生で成功する為にはどうしたらいいのか?ということが書かれている本です。これだけだと世の中にあふれている自己啓発本と変わらないのですが、闇雲に年収アップやキャリアアップを目指そうとする「楽して稼ぐ」系の本ではありません。できるだけ自己投資をし(時には仕事の為に自腹を切るような覚悟で)、自分の価値を高める努力を最大限行ったものだけが成功者になれる。そういうことを書いている本です。
あなたが「つまらない仕事」でコキ使われてしまうのは、じつはあなたが自分を「高く売っている」からなのです。
これは成程と思いました。例えばまったく同じ能力の人が2人いたとして、一方は月収20万、もう一方は月収10万だったとします。能力は同じなのでやれることに大差はありません。だったら経営者としては月収20万の人にどんなにつまらない仕事でもやらせようとします。要するに月収分の仕事量を求めるわけです。つまらない仕事(雑用といってもいいです)なので、それをどんなにやっても経験や実績が手に入るわけではありません。しかし月収10万の人は10万分の仕事はしているので雑用を押し付けられることはない。むしろ、10万以上の仕事をこなす余裕があるので評価もあがります。評価があがればより難しい仕事(自分を高められる仕事)を与えられることになるし、当然収入もあがります。
常に自分を安売りしろというわけではありません。ここぞという時には収入を度外視することも必要ということです。
また、成功する人に当てはまる5%の法則というのも紹介されています。これは、セミナーや本などで勉強しても、その内容を継続して実践できる人は5%程度しかいないというものです。裏を返せば、この5%に入ることが成功への近道ということになります。
最初にも書きましたが決して「楽して稼ぐ」ような内容の本ではありません。正直この本に書かれていることを実践できる人はほとんどいないのではないかと思います。ただ、「自分の価値を高めるためにはどうするべきか」という心構えを知る上では良書ではないかと思います。