深センGPD Technologyの国内代理店である天空が、現在、Indiegogoでクラウドファンディングを実施中のGPDの最新モデル「GPD Pocket 3」を2022年1月下旬に国内販売を開始すると発表しました。
価格は、第11世代Core i7-1195G7/16GB/1TBのUltimate版(ハイエンドバージョン)が14万6200円、Pentium Silver N6000/8GB/512GBのPro版(ベースバージョン)が8万6000円。GPD Pocket 3の専用モジュールセット(KVM/RC-232Cモジュール)が1万2500円。なお、本日から先行予約が開始されており、Ultimate版は先行予約価格として1万円割引の13万1580円となっています。
GPD Pocket 3は、8インチ 1920×1200の回転ディスプレイを備えるUMPC。エンジニア向けのGPD MicroPCによく似たスタイルとなっていますが、その開発コンセプトは、GPD WINやPocket、MicroPCなど、用途の異なる端末の機能を詰め込んだ理想のUMPCとのこと。
実際、Pocketシリーズのようにビジネスシーンでも使いやすいスタイルに、背面ポートのモジュール化によりサーバー管理などでも利用しやすい機能を備えます。
ちなみにそのモジュール、いまのところサーバー管理で使えるKVMモジュールとRS-232Cモジュールが用意されています(デフォルトではUSB-Aモジュールを装着)。また、SDカードスロットのモジュールも開発中とのこと。このほか、GPDのWade氏は、LTEモジュールも需要があれば開発するとしていましたが、アンテナの配置などを含め、課題は多そうです。
ところでKVMモジュールですが、一般人には用はないものかと思っていたのですが、これはHDMIキャプチャーモジュールでもあるとのこと。サーバーの画面を取り込めるのだから当然ではありますが、聴くまでその考えはなかったです。なので、カメラを接続してストリーミング配信を行ったりもできるとしています。
肝心の本体は、725gと非常に軽量。タッチパッドやマウスボタンがキーボード上に配置されているので、これらを使う場合には両手で抱えるスタイルになりますが、長時間の利用でも重さを気にすることはなさそうです。
タッチパッドがあるために、上部の記号の並びが変速的になっていますが、メインのアルファベット部分はなんとかタッチタイピングできそうなサイズ感です。
同じ8インチのGPD WIN Max 2021と並べてみると、TabやCapsなどが正しい(?)位置にあるのがわかります。この辺り、やはりゲーミングよりもビジネスシーンを重視しているのかもしれません。
ちなみに、GPD Win MAXのAMD(Ryzen 7 4800U)版も発売となっています。総合的にはCore i7-1195G7版のほうがパフォーマンスはいいのですが、AMD版はグラフィックが強くドライバー周りも安定しているので、インテル版では動作しなかったゲームも動く可能性が高いとのことです。
サーバー管理など、エンジニアリング目的であれば、Pocket 3のPro版(ベースバージョン)、通常のノートPC的な用途であればUltimate版(ハイエンドバージョン)を選ぶことになりそうです。正直、ゲーム目的であるならば、Win MAXのほうが快適ではないかと思います。外付けのコントローラーがメインなら、この限りではありませんが。
Source: GPD Direct