購入してからNature Remoと組み合わせていろいろと遊んでいるGoogle Home。すっかり寒くなってきたので、エアコンの操作も行えるように設定してみました。
設定自体はIFTTT経由で簡単に行えるのですが、温度調整で若干面倒な部分があったので紹介しておきます。なお、利用しているエアコンは日立のルームエアコン「白くまくんRAS-D22D」。他のエアコンであればもっと簡単なのかもしれません。
Google Home + IFTTT + Nature Remoで日立エアコンを操作する
通常の手順でNature RemoにRAS-D22Dを認識させると、「Hitachi AC 002」として認識されます。
冷房、暖房、除湿、送風の各モードに加え、温度設定や風量設定も行えるので、アプリ上から使う分には何の問題もありません。
ただし、これをIFTTTから設定しようとすると、やや面倒な問題が生じます。
前回、シーリングライトをIFTTT経由で操作できるようにしたのと同じ手順で、今度はアクション(IFTTTの「That」)にエアコンを指定するのですが、自動認識されたHitachi AC 002を選ぶには、「Turn on air conditioner」を選ぶ必要があります。そしてこれを選んだ際に選べる選択肢が下記。
電源ON時に暖房や冷房などのモードと、設定温度を指定する必要があります。
※追記:日立のエアコンではエコモードの設定が行えませんでしたが、ダイキンのエアコンはIFTTT経由でもAUTOモードが設定できました。
それだけなら問題はないのですが、実は運転中に「温度を上げる、下げる」の動作が行えません。温度を変える場合には、再度、モードと温度を選び直す必要があります。
つまり、暖房をかけている場合に「ちょっと暑いから温度を1℃下げたい」という操作はできず、常に絶対温度で「暖房を〇℃にする」という指定を行う必要があります。そしてその指定する〇℃分だけIFTTTでAppletを登録しなければいけません。
要するに、IFTTTに
- 「部屋の暖房を18℃にして」と言ったら暖房を18℃にする
- 「部屋の暖房を19℃にして」と言ったら暖房を19℃にする
- 「部屋の暖房を20℃にして」と言ったら暖房を20℃にする
- 「部屋の暖房を21℃にして」と言ったら暖房を21℃にする
- 「部屋の暖房を22℃にして」と言ったら暖房を22℃にする
と延々登録する必要があるわけです。
それはそれで、登録は大変なものの、実用上の問題はない気もするのですが、やっぱり「温度を上げて」「温度を下げて」という操作もしたい。
というわけで、試行錯誤の結果、対応できるようにしてみました。
温度を相対指定できるようにしてみる
まず、これを実現するため、Nature Remoに手動でエアコンを登録する必要があります。方法は簡単で、エアコンの登録時に「動かない」を選び続けるとエアコンではなく「新しい家電」として登録できます。
この方法だと、リモコンの温度上下を割り当てることが可能です。
これなら、「OK Google、部屋の暖房をつけて」で通常登録した「Hitachi AC 002」側で暖房モード 20℃設定でエアコンを起動し、「OK Google、部屋の温度を上げて(下げて)」で温度を1℃ずつ調整できます。
温度の上下はモードに関係なく使えるので、起動時のコマンドだけ「暖房をつけて」「冷房をつけて」など区別する必要がありますが、あとは共通で「温度を上げて」「下げて」でOKです。
なお、白くまくんRAS-D22Dには冷暖房などのモードを勝手に設定してくれる「エコモード」があります。これも手動登録しておけば、起動時に暖房や冷房を意識せず「OK Google、部屋のエアコンをつけて」だけで良くなります。
注意点としてエコモード時の室温上下の赤外線コマンドは、他のモードのときとは別のようなので、登録を別にする必要があります。音声で操作する際に混乱しそうなので、音声操作からはエコモードのみなど決め打ちしてしまったほうがいいかもしれません。
※追記:Nature Remoの中の人から連絡をいただきました。最近のエアコンは、リモコンでの室温の上下の際にも状態情報(暖房 〇℃とか)を送っているので、単に温度の上下を登録しただけでは上手くいかないかもしれないとのこと。とりあえずエコモードでは上手くいっているっぽいので、当面それで様子見をしてみます。
※追記2:上記のような小細工をしなくても、簡単に温度の相対設定ができるようになりました。
ちなみにここで使用しているNature Remo、日本でも発売が開始されています。
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