10月21日に開催された「八王子変態端末オフ5」の中でも携帯研究家の山根博士が絶賛していたGemini PDA。ブログで書いたつもりが書いていなかったので、あらためて触れておきたいと思います。
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現代版 Psion Series 5、「Gemini PDA」
Gemini PDAは2017年に2月からクラウドファンディングIndiegogoでキャンペーンが行われていたデバイス。4月には目標額の284%を集め製品化が進められているところです。
画像を見てわかる通りクラムシェル型の端末で、OSはAndroidとLinuxのデュアルブートが可能。
Linux on Gemini – First Look from Planet Computers on Vimeo.
主な仕様
キャンペーン開始時から若干仕様が変っており、現在は下記のようになっています。おそらくこのまま製品化されるはずです。
仕様 | Gemini PDA |
---|---|
ディスプレイ | 5.99インチ 2160×1080 |
SoC | MediaTek Helio X27 Deca-Core |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB + microSD |
バッテリー | 4220mAh |
フロントカメラ | 5MP |
リアカメラ | 非搭載 |
サイズ | 171.4 x 79.3 x 15.1 mm |
重さ | 320g |
USB | USB Type C x 2 |
WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac |
LTE | 1/2/3/4/5/7/12/17/20/41 |
LTE非搭載のWiFi版も用意されています。
日本語キーボードも
この手のキーボード端末といえば、US配列が当たり前なのですが、日本からの出資者が多かったため、US配列とは別に日本語配列も検討されていたりします。ただし技適を取るかどうかは別の話です。なお、ほかにも中国版やドイツ版なども検討されているようです。
最初は懐疑的だったGemini PDA
Gemini PDAを開発しているのは英国のPlanet Computers。Geminiを開発するために作られたベンチャーですが、ハードウェアデザインは「Psion Series 5」をデザインした Martin Riddiford氏が担当。ソフトは米国大手キャリアのT-Mobileなどにアプリケーションやクラウドサービスを提供しているPrivate Planetが担当。ベンチャーといいつつ、実態は20年選手の集まりです。
キャンペーンが始まった直後には、7インチサイズのWindows端末 GPD Pocketのクラウドファンディングと時期が被っていたこともあり、「本当に出るのか?」「無理だろう」と懐疑的な意見も多く見られました。しかし段々と「本当にでるっぽいぞ!?」と空気が変わり、現在に至ります。
12月に出荷予定
出荷は12月(一部は11月?)の予定。出資者数が2,010人と比較的少な目(GPD Pocketは8,000人を超えていました)なので、年内には全数出荷されるかもしれません。
なお、キャンペーンは終了していますが、indiegogoでは現在でも出資可能です($399 + 日本への送料$70)。出荷タイミングは遅れるかもしれませんが、気になる人はチェックしてみてください。
(source Indiegogo)