Google Editionsの名前で予告されていたグーグル版電子ブックサービスがついに公開されました。名前はシンプルにGoogle eBooks。電子ブックストア Google eBookstore との同時ローンチです。eBookstoreが取り扱うコンテンツは(主に著作権切れの)無料本を中心に300万タイトル以上。せっせと書籍のスキャンを続けていたGoogle Booksプロジェクトの成果そのものです。eBookstoreを訪れるだけで、すでにPride and Prejudice(日本名「高慢と偏見」。ゾンビが出てこないほう)といった無料本3冊が「購入済」になっているのは、なかなか面白いところ。もちろん有料本の販売も米国限定ながらはじまっており、その数はすでに数十万タイトルに登ります。
GoogleのeBookstoreがオープンしましたが、いつものように日本は蚊帳の外(無料本はブラウザ上で読むことができます)。iPhone、Androidアプリも日本からはダウンロードができません。しかしながら、Androidではmarket enablerを使えばMarketから専用アプリ(Books)をダウンロード可能です(iPhone用のアプリもUSのituneアカウントがあればダウンロード可能です)。
そういうわけで、さっそくstreakで専用アプリをダウンロードしてみました。Android用のアプリは設定等すべて日本語表示になっており、このまま日本で公開してもおかしくないですね。本棚画面は縦横どちらでもOKですが、書籍を読む画面は縦画面専用になっています。ページ送りもエフェクトがあるわけではなく、単にスクロールして切り替わるだけです(iPadのようなめくるエフェクトが欲しいという人もいるのでしょうが、私はこれでいいんじゃないかと思っています)。肝心の書籍ですが、電子書籍専用に作ったわけではなく、既存の書籍をスキャンしたものなので元の本の汚れなどもそのまま再現(?)されています。ただ、すべての本がそうだというわけではなく、専用に作られたものもあるようです。サンプルとして元から入っている「Wonderful Stories for Children」は電子書籍用に作られているようで文字サイズの変更や行間の変更などにも対応しています。(一方のiPhone版アプリはすべて英語メニュー。しかし、ページめくりのエフェクト付きでした。基本的な機能はAndroid版と同じようです)。
いまのところ英語の本しか読めないし、自炊したファイルを取り込むことも出来ないようなので、慌てて落とす必要はないと思いますが、英語が読める人ならそれなりに使えるのではないかと思います。ただ、PC上で本を探すのが大変。googleのアカウントを英語設定にすればいけるのかもしれませんが、日本語のままだとほとんど検索で見つけられません。そんなときは、検索結果のURLから、「as_brr=5&hl=ja&lr=lang_ja&」を取り除けばOKです。