毎年CESに合わせ、変わったコンセプトのプロジェクトを発表しているSamsungのC-Lab(Creative Lab)が今年も新プロジェクトを発表しました。
今年は3つのプロジェクトが発表されていますが、中でも面白そうなのが、S-Ray(Sound-Ray)というスピーカーシステムです。
S-Rayを一言で表すなら、ポータブルな指向性スピーカー。肩や首などに装着し、自分には聞こえるけど周りにいる人には音は聞こえず、かつ周囲の音は聞き取れるという状況を作り出せます。
ネックバンド型のスピーカーはBoseやSonyもリリースしていますが、指向性があるわけではなく、周囲の人にも音が聞こえます。
S-Rayであればイヤホンなどの感覚で利用できるのがメリットのようです。これなら自転車に乗っているときでも周囲の音が聞こえるので安全性は確保されるかもしれません。また、その指向性を利用し、天井に設置することで商品棚や美術品の前にくると、その説明が聞こえるなどの応用例も提示されています。
CES 2018では、ネックバンド型のほか、ハンディタイプ、スマートホンカバーなどのオプションが展示されるとのことです。
結構実用性がありそうな気がしますし、いろいろと応用できそうです。とくに美術館等でガイドイヤホンを使わなくてもよくなるのは便利そう。
なお、CES 2016で発表されていたスマートベルトWELTはすでに市販され、指から振動を伝えて音を聞くSGNLも間もなく出荷が始まる予定。
これを考えると製品がリリースされるとしても1~2年後になりそうですが、早く試してみたいです。
(source Samsung)