GoogleのスマートフォンPixel 2 XLにバッテリ絡みの問題が浮上しています。といっても、爆発するなどの深刻なものではなく、急速充電の表示の不具合とみられるものです。
Pixel 2 XLは10W以上の急速充電に対応していますが、10W以下の充電の際にも急速充電表示を行ってしまうというのが不具合の内容です。
Pixel 2XLはUSB PDに対応しており、アダプタ側はPD対応していれば、9Vでの充電が可能です(付属のアダプタは18W対応)。急速充電の表示は、本来であれば10W以上(9V@1.12A以上)の場合にのみ表示されるべきなのですが、9Vで充電さえしていればこの表示になってしまうようです。
さらに面白いことに、同じアダプタを使用していても、バッテリ温度が20℃以下の場合、充電する電流値が半分程度になってしまうとのこと。
この低温時の電流定価は、Android Policeが他のスマートフォンなども使い検証しています。その方法は、冷蔵庫にスマートフォンを入れ、温度を16℃に下げた状態で計測。その後24℃の状態でも測定するというもの。
結果、どのスマートフォンも低温時に電流値が低くなる傾向でしたが、Pixel 2 XLは24℃時に16.4W(8.75V@1.87A)、16℃時に3.8W(8.94V@0.43A)と大幅な下落を見せました。ちなみにPixel 2は16℃時でも11Wを保っています。
手元のPixle 2 XLでも試してみましたが、確かに低温時には電流値が低くなっていました。
ただ、今回は電流値の下落が問題なのではなく、本質は3.8W充電時でも「急速充電」の表示をしてしまうこと。Googleはすでにこの問題を調査中で、今後のアップデートにより実際に急速充電が行われていない場合に急速充電の表示が行われなくなるようです。
(source Android Police)