docomo、au、SoftBankの3社がMMSに一斉対応することで合意したと日経が伝えています。LINEなど先行するメッセージングサービスに対抗し、音楽配信や雑誌の読み放題など自社サービスの利用増加に繋げるのが狙いとのこと。
SMS(ショートメッセージサービス)はMVNOの説明でもよく出てくるので知っている、聞いたことがある人は多いかもしれません。しかしMMSは最近はあまり聞かないサービスです(日本国内では)。
MMSはマルチメディアメッセージングサービスのことで、SMSが文字だけなのに対し、画像なども送れるものです。普通のメールと違い、SMSと同様にインターネットを経由しないのが特徴です。
新しい規格なのかというとそうではなく、古くからある規格です。そしてSoftBankのS!メール(@softbank.ne.jp)はこのMMSそのもの。auもiPhone向けにMMSサービスを提供していますが、ドコモは非対応です。また、MMSの仕様として、本来はSMSのように電話番号で送信できるのですが、現在はキャリアをまたいでの電話番号での送信はできません。
そんなMMSに3キャリアが対応し、相互に利用可能になるとのことですが、正直なところかなり今更感があります。便利なのは便利ですけどね。
また、現在はSMSが1通3円~など、かなり割高感もあり、これがMMSになったときにどうなるのかは気になるところです。
ちなみに、世界に目を向けると、すでにSMS/MMSの次世代バージョンであるRCS(リッチコミュニケーションサービス)に移行する動きも出てきています。
こちらに対応するという話であれば、大いに盛り上がりそうなのですが、LINE対抗でMMSと言われても……といった感じです。
ただ、まだ正式に発表があったわけではないので、開けてみれば実はMMSっぽい新しい共通サービスという可能性もあります。なので、正式な発表を期待しておきたいと思います。
(source 日経 xTECH)