日本での発売が延期されているiPad2ですが、今週末あたりに発売されるという情報が出ていますね。Twitterを見ていると多くの人がすでに輸入して入手済みのようですが、「とりあえず欲しいかも」というカジュアルユーザが盛り上がるのはこれからでしょう。TVのニュースなどでもまたやるのでしょうね。iPad2に限らず、最近はXOOM、Oputimus Pad、GALAXY TabといったAndroidタブレットも話題になることが多いです。
しかし、初代iPadやStreak 7(DELLの7インチAndroidタブレット)を持っている私が言うのもなんですが、みんなタブレット端末って活用しているのでしょうか?
日本での発売前にiPadを個人輸入で買いましたが、殆ど使い道がなく、今ではすっかり子供さんのおもちゃ(YouTubeとビデオ再生)となっています。そんな私からしてみると、世間でiPad2が熱狂的に迎えられているという話題が今ひとつ理解が出来なかったりするのです。一部界隈に生息しているガジェッター(もしくはガジェ獣)の方々の話なら分かるのですが、世間一般の人はiPadにどのような使い道を見出しているのかとても不思議なわけです。
雑誌の特集やネットなどでは、「パソコンの代わりになる」、「パソコンに触れる時間が減った」という話がよく出ていますが、ネットのブラウジングだけをとってみてもパソコンの代わりになるとはとても思えません。クックパッドなど良く見る(使う)サイトが決まっていて、iPadに最適化されている、もしくはそのサイト用のアプリがあるという場合はこの限りではないのですが、一々拡大縮小の操作が必要だし、ウィンドを並べて表示できないし、パソコンを使ったほうが数倍快適な気がします。
ただ、上記のような使用感は、ほとんどがパソコンのない場所(リビング、寝室、電車内など)での使用例を元にしているようなので、確かにパソコンのない場所で使うならありかもしれません。しかし我が家ではリビングと自室それぞれにノートPCがあるし、奥さんのノートPCも常にそこらにあるという、ギリギリ「一般家庭」に収まっていない(かもしれない)環境のため、iPadに触れることなくノートPCを開いてしまいます。常にノートPCが使える故にiPadの出番がないわけです。
じゃぁ、外出時はどうかというと、確かに電車の中ではノートPCを使いづらい。それ以前にノートPCを持ち歩いてはいませんし。そういうシーンではiPadが活用できるんじゃないかと思いますが、実際には電車内でiPadを見かけることはほとんどありません(私の使っている路線では…という限定条件がありますけど)。あれ、大きいくて重いし。個人的には持ち歩いて、電車内などで使える限度は7インチまでじゃないかと思います。それ以上のサイズになるとやっぱり腰を落ち着けて使いたい。だったらノートPCでいいじゃないというのが本心です(なお、Streak 7は電車内での読書端末として毎日使用中です)。
そんなわけで、私のほぼ唯一といっていいiPadの利用シーンは料理のとき。レシピをちょっと確認するような場面では、ノートPCではなくiPadやiPhoneを使ってしまいます。ちょっと調べたい、パッと見たいという場合にはiPadは便利ですね。iPad(というかTablet全般)の利用価値というのは、そういったところにあるのだと思います。
長々と否定的なことを書いてしまいましたが、「iPad2が欲しいか」と聞かれたら、もちろん「欲しい!」と全力で答えますよ。使い道なんて手に入れてから考えればいいのです。「買うか」と聞かれたら悩みますけど。