HUAWEIがP20、P20 Proとともに発表したPorsche Design Mate RS。基本仕様はP20 Pro相当ながら、ディスプレイ上部の切り欠き(ノッチ)がなく、指紋センサは背面に。背面カメラも中央に位置しているなど、デザイン上は細かな違いがあります。
そんなMate RSについて、Porsche Designのデザインデレクター Christian Schwamkrug氏がDigital Trendにデザインコンセプトなどを語っています。
HUAWEI製品をPorsche Designが手がけるのはこれが3台目(他の2台はHUAWEI Mate 10 Pro、SmartWarch)ですが、Mate RSのプロジェクトは「もっともきつかった」といいます。
そんな同氏がP20/P20 Proのノッチを始めてみた際、「あり得ない」「デザイン哲学の邪魔をしている」との感想を抱いたとのこと。そして「ノッチは妥協である」と切って捨てています。
“When I saw the notch for the first time, I nearly couldn’t believe it. It’s disturbing, from a design philosophy,” he said. “A picture is either rectangular or square, with a border line, and a clear frame format. I like symmetry. We didn’t want to have the notch, we think it’s a compromise.”
Porsche Designのデザインポリシーは「オブジェクトの機能を分析すれば、その形が明らかになる」というものだとのこと。これに照らし合わせると、ノッチはディスプレイには不要だということになります。また、対称性を重視もしているため、Mate RSの背面カメラは中心に配置されているとのことです。
そのほか、エッジの面取り1つに至るまで、細部に最新の注意を払ってデザインを行ったとのこと。インディスプレイの指紋センサや航空宇宙産業が利用するような冷却技術を採用するなど技術的にも新しい試みが行われています。
これだけこだわれば高くなるのも仕方がないと思えなくもないですが、でも通常モデルの2倍の価格はちょっと厳しいです……。
それにしても、最近流行りのノッチ、あまりにも多くの端末が採用するので、デザイン界隈ではアリなのかとも思っていましたが、やっぱりデザイナー的にも受け入れられないものだったのですね。
(via pocket now)
(source Digital Trends)