iPhoneを一眼レフカメラっぽく利用できる便利アイテム、「miggo PICTAR ONE PLUS MARK II J」を輸入販売元のエム・エス・シーからご提供頂きました。接続方法にも特徴がある、なかなか面白いアイテムです。
PICTARはもともと2016年にKickstarterに登場していたもの。当時はサイズの大きいPlusシリーズには非対応でしたが、その後ラインナップを拡充し、PICTAR ONE PLUS MARK IIはiPhone 6~XS Maxまで幅広く対応しています。
今回提供頂いたのは、新発売のローズゴールド。同時に発売されたホワイト、従来からあるブラックと合わせて3色展開になりました。
下部がバネでスライドする仕組みになっており、それでiPhoneを固定します。PlusではないiPhone X以前の横幅が狭い端末ではスカスカになってしまうのですが、それようにスペーサーが同梱されています。
バッテリーは乾電池や充電式ではなく、3.6V 1/2AAのリチウムイオン電池です。あまり見かけませんが、Amazonでは購入可能。
バッテリーは4~6か月持つとのことです。なお、本体に電源スイッチはなく、45秒操作しなければ自動で切れます。また、何かボタンを操作すると自動でONになる仕様です。
操作系は公式サイトの図解が分かり易く、以下のようになっています。スマートホイールでは、撮影モード(オート、シャッター優先、ISO優先、マニュアル、マクロなど)の切替が可能です。
専用アプリと高周波で通信
そんなPICTARですが、特徴的なのが、iPhoneとの通信方式。Lightning端子やBluetoothで接続するのではなく、専用アプリと高周波で通信を行います。
ボタン操作時に人間には聞こえない高周波を発し、それをiPhoneのマイクで捕らえてアプリを操作する仕組みです。なお、高周波を使いますが、動画撮影などの音声には影響を与えないとのことです。
撮影もこの専用アプリで行いますが、ほぼ設定項目がないiPhone標準のカメラとは違い、ISOやシャッター速度、絞りなどを細かく指定できるのが大きな特徴です。
動画撮影やセルフィーも行えますが、残念ながらポートレートモードには非対応です。
操作性は良好
肝心の操作性ですが、シャッター半押しでのピント合わせにも対応しており、使っている感じはデジイチそのもの。露出の調整やズームの操作を画面に触らず片手で出来るのも便利です。
写真のクオリティは使用するiPhone次第。オートモードで撮影する限りは、標準のカメラアプリとそん色ない仕上がりだと感じます。
UIは下記のような感じ。下記はシャッター優先モードですが、ISO優先だと左側がシャッター速度の代わりにISOになります。
概ね問題なく利用できるのですが、難点もいくつか。まず、iPhoneがスリープに入ってしまうと、PICTARの操作だけではなんともならず、画面にタッチする必要があります。
これはPICTARのせいではありませんが、デジイチ風に使っていると、若干違和感を感じる部分です。PICTAR使用中はスリープさせないとかの設定にしておけばいいのかもしれません。
あと、まれにシャッターが止まらず連射のような状態になることがありました。ただ、実際には撮影はされてはおらず、アプリを切り替えたり、PICTARの操作でモードを変えたりすると止まります。原因がPICTAR本体なのか、アプリ側なのかがよくわかりませんが、不安になるので改善して欲しいところです。
実はAndroid対応?
このPICTAR、日本ではiPhone対応しかうたわれていませんが、海外公式サイトだと、Androidにも対応していたります。少なくともHUAWEI PシリーズやMateシリーズ、Galaxy Sシリーズ、Noteシリーズ、Xperia Z3以降では使えるようです。
ただ、肝心のアプリが日本からはダウンロードが不可となっています。残念。
次世代モデルがKickstarterでキャンペーン中
ちなみに、もうすぐ終了ですが、KickstarterでPictar Proのキャンペーンを実施中です。金属筐体になって高級感が増した以外、基本仕様は変わってはいないようですが。