塩水とマグネシウムで発電し、LEDランタンのほか、スマートフォンの充電にも使える「マグネ充電器」を購入してみました。
必要なものが水、塩、マグネシム棒なので、そのまま10年以上の長期保管が可能。乾電池やリチウムイオンバッテリーなどだと、定期的にチェック・交換などが必要ですが、それが不要なので災害対策用品として優れものだと思います。
そんなマグネ充電器のレビューは、Engadgetに書いたのでぜひ。iPhone XSも充電可能でした。
今回は、上記レビューの補足というか、その後の話です。
まず、モバイルバッテリーを一晩充電させてみたところ、マグネシウム棒はトップ写真のような状態に。これでもまだ使えます。最終的には完全になくなってしまうようですが、そこまで反応が進むとUSB充電に必要な電力は発電できなくなるようです。
マグネシウム棒の表面に付いているのは、塩水との反応で生成される水酸化マグネシウム。これ自体は無害で、食品添加物としても使われているようです。
本体の中にも反応物が詰まっています。
反応が終わったら、塩水とマグネシウム棒を入れ替えるのですが、使わない場合にはそのまま清掃してしまいます。方法はどちらも同じで、上部からマグネシウム棒を抜いた後、底面のパッキンを外します。
続けて使用する場合は振るなどして軽く中身を落とし、あらためて塩水を注入。片づける場合には流水などで綺麗にします。なお、反応物である水酸化マグネシウムは水には溶けないので、注意が必要。排水口にそのまま流すと詰まる可能があります。
いずれにしても、中の塩水(と水酸化マグネシム)は排出する必要があるので、作業は濡れてもいい場所で行う必要があります。避難所などの場合は、野外で行ったほうが良さそうです。
マグネシウム棒は、別売りもしており、2本セット(必要な塩も付属)で2890円(税別)。マグネシウム棒1本で、LEDランタンとしては24時間以上使えるので、基本セットの4本だけでも十分だと思います。
日常的に使うような製品ではありませんが、万が一に備えて、非常持出袋などに入れておくと安心できそうです。