Facebookが開催中の開発者カンファレンスF8において、Oculusの新型VRヘッドセット「Oculus Quest」と「Oculus Rift S」の発売日が発表されました。どちらも5月21日発売で、日本でも同時発売されます。価格はOculus Questの64GBが4万9800円、128GBが6万2800円。Oculus Rift Sが4万9800円。
まずOculus Questですが、昨年大ヒットとなったOculus Goと同じスタンドアロン型のVRヘッドセット。開発コード「Santa Cruz」と呼ばれていた端末です。
スタンドアロンとはいえ、中身はOculus Goとは別物です。3DoF(3自由度)で、周りを見渡すことはできても、しゃがんだり動き回ったりが出来なかったOculus Goに対して、Oculus Questは6DoF。外部にセンサーを必要としないインサイドアウト型のルームスケールトラッキングに対応しており、VR空間を自由に動き回ることが可能です。
また、Oculus Rift Sと同じOculus Touchコントローラーも付属しており、手の動きもVR内に反映できます。
ただ、高性能になったとはいえ、あくまでもスタンドアロン型。PC VR向けのリッチなコンテンツが利用できるわけではありません。発売時に用意されるタイトルは50程度になるようですが、何かしらのキラータイトルが出るかどうかで評価が変わりそうな気もします。
ちなみに、VRリズムゲームのBeat Saverはプレイ可能なようです。
もう一つのOculus Rift Sは、PC接続するVRヘッドセットの最新モデル。インサイトアウト型のルームスケールトラッキングに対応しているのはもちろん、ディスプレイ回りも強化。
片眼1280×1440(600dpi)と高精細化しており、スクリーンドア効果も軽減されているとのこと。視野角も115度とわずかに拡大しています。
Oculus Questの64GBとOculus Rift Sが同じ価格(4万9800円)なので、どちらを購入するか悩ましいところです。VR対応のPCを持っているなら、Oculus Rift Sのほうが間違いなく幅広く遊べそうですが、そうでないならより単体で利用できるOculus Questでしょう。今後のタイトル拡充に期待したいところです。