QWERTYキーボード付きスマートフォン、BlackBerryシリーズでは、そのキーボードをタッチパッドのように使うことができるものがあります。その機能を普通のキーボードに搭載したモバイルキーボード「mokibo」が届きました。
もとは、mokyという名称でクラウドファンディングを行っていたもの。2015年の夏にキャンペーンを開始し、2016年10月に出荷予定でしたが、遅れに遅れて2019年5月末にようやく出荷が開始されました。
そんなmokiboですが、キーボードとしてはパンタグラフ式の一般的なもの。キーピッチは約18mm。キーストロークは少し浅めですがしっかりしたクリック感があります。
ただ、後述するタッチパッド機能のためキーの間隔が空いておらず、若干の打ち難さはあります。
接続はBluetooth。3台を切り替えて使うマルチペアリングに対応しています。Windows、Android、Mac向けのメニューのショートカットも用意されており、この辺りは最近の一般的なBluetoothキーボードと変わりありません。
mokiboで特徴的なのは、なんといってもタッチパッド機能。手前側にあるマウスクリック部に指を添えている間だけ、キーボード表面をタッチパッドとして利用可能です。なお、Fn+Caps Lockのコンビネーションでタッチパッドモードに固定も可能です。
上の動画では左手をマウスクリック部に添えつつ右手でタッチパッドを操作しましたが、慣れると右手の親指をマウス部に添えて人差し指で操作といったことも可能でした。
なお、タッチパッド操作ではピンチによるズームイン/ズームアウトや2本指でのスクロールにも対応しています。
また、専用のスマートカバーが付属しており、持ち運びに便利なほか、スマートフォンやタブレットを立てかけるスタンドとしても利用できます。
使っていて気になったのは、キー入力の反応がちょこちょこ悪くなること。キーを取りこぼしているというより、Bluetooth接続が切れているのではないかという気がします。なので、これは私の環境の問題かもしれません。
もう一つは、充電がmicroUSBな点。そろそろUSB Type-Cに統一して欲しいところです。
正直、デスクトップで使うにはキーボードの出来自体がいまひとつなのですが、持ち運んでタブレットやスマートフォンと一緒に使うならありな気がします。
そんなmokibo、現在はPre-Order中となっています。販売時期と価格がわかりませんが、indiegogoでは84ドルで販売されていました。キー配列も日本語などが用意されていたので、日本でも発売される可能性はありそうです。
ちなみに本体に技適のマークはありましたが、肝心の番号は未記載。なので本当に技適があるのかは怪しいです……。