中国の大手電機メーカーHisenseが、世界初をうたうカラーE Inkディスプレイを搭載したスマートフォン「Hisense A5C」「Hisense A5Pro」、そしてモノクロの反射型LCDを採用するタブレット「Hisense Q5」を発表しました。
E Inkを使ったスマートフォンは、Hisenseが2019年にモノクロE InkのA5を発売していますが、A5Cはそのアップデート版。といっても、ディスプレイがカラーになっただけで、基本仕様に違いはありません。
ディスプレイは5.84インチで4096色を表示可能。解像度がわかりませんが、モノクロ版のA5は1440×720でした。
AI画像処理アルゴリズムを使ったフォントエッジのアンチエイリアシング技術により、テキストや画像がより鮮明に表示されるとしています。
SoCはSnapdragon 439、RAM4GB、ストレージ64GB、バッテリー容量は4000mAh。背面カメラは13MPでフロントカメラは5MP。OSはAndroid 9となります。
4G LTE対応で、中国聯合、中国移動、中国電信をサポートするとのことですが、具体的なバンドは不明。A5から変わっていなければ、B1/B3/B5/B8/B34/B38/B39/B40/B41です。
A5Proは、SoCがUnisocのT610になったバージョン。それ以外はA5Cと共通ですが、カラーE InkのA5Pro CCとモノクロE InkのA5Pro Classicがあります。
価格はA5Cが1699元(約2万6000円)、A5Pro Classicが1599元(約2万5000円)。A5Pro CCは2モデルあり、4GB+64GBが1799元(約2万7000円)、6GB+128GBが1999元(約3万円)。
もう1つの「Hisense Q5」は10.5インチタブレット。E Inkではなく、モノクロの反射型LCDを採用します。
E Inkとは違い液晶ディスプレイなので、E Ink特有の書き換えの遅さなどは感じないはず。消費電力の面では不利になりますが、バックライトがないので通常の液晶よりも低消費電力なはずです。
主な仕様としては、SoCはUnisoc T610でRAM4GB、ストレージ64GB。LTEにも対応しています。
価格は2299元(約3万5000円)。仕様の割には高い気もしますが、ディスプレイがまだ割高なのでしょうか?なんにしろ、ブルーライトなどの問題もなく、E Ink同様に目に優しいので、学習用途には最適かもしれません。