OSにMeeGoを採用しているNokia N9ですが、日本語の表示だけならそのままでも問題ありません。ただ、フォントが微妙で、海外のAndroid端末で日本語を表示したような、中華フォントでの表示になってしまいます。そこで、フォントの入れ替えを行いました。上のキャプチャの左側が入れ替え前、右が入れ替え後です。
入れ替えといっても、方法は先人の功績をなぞっただけ。prototype030でN950向けの入れ替え方法が公開されていますが、そのままの方法でN9でも入れ替え可能でした。Androidとは違い、root権限がなくても行えます。
N9を日本国内で入手しているのは「超」がつくヘビーユーザーの方々が多いと思うので、この情報自体無用と思いますが、主に自分用の備忘録です……。
使用した日本語フォントは、Migu 1Pです。N9をUSBでPCにつなぎ、Mass Strage Modeを選ぶと、「~/MyDocs」以下がマウントされるのでダウンロードして解凍したttf(Migu-1P-bold.ttf、Migu-1P-regular.ttf)をコピーしておきます。
次に「.fonts」というフォルダを作成してフォントをそこに移動します。この操作はターミナルではなくOvi Storeからダウンロードできる「File Manager」というアプリでも可能です。なお、ターミナルは、「Setting > Security > Developer mode」をONにするとインストールされます。
~$ mkdir /home/user/.fonts
~$ cp Migu*.ttf /home/user/.fonts
続いてフォントキャッシュに追加したフォントを登録します。
~$ fc-cache -fv
~$ fc-list | grep Migu
以下の表示が出ればOKです。
Migu 1P:style=bold
Migu 1P:style=regular
最後に/home/user/.fonts.confを作成します。N9上作るのが面倒なら、フォントと同様にPCからコピーしてもOKです。
[xml]
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
<match target="pattern">
<test name="family" qual="any">
<string>sans-serif</string>
</test>
<edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
<string>Migu 1P</string>
<string>MHeiC-Medium-Big5HKSCS</string>
<string>MHeiGB18030C-Medium</string>
</edit>
</match>
<match target="pattern">
<test name="family" qual="any">
<string>serif</string>
</test>
<edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
<string>Migu 1P</string>
<string>MHeiC-Medium-Big5HKSCS</string>
<string>MHeiGB18030C-Medium</string>
</edit>
</match>
<match target="pattern">
<test name="family" qual="any">
<string>monospace</string>
</test>
<edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
<string>Migu 1P</string>
<string>MHeiC-Medium-Big5HKSCS</string>
<string>MHeiGB18030C-Medium</string>
</edit>
</match>
</fontconfig>
[/xml]
最後にN9を再起動すればフォントが入れ替わっています。