Googleも出資していることで知られる中国のMobvoiの新スマートウォッチ、「TicWatch Pro 2020」をレビュー用にお借りました。Wear OSを搭載し、2重層ディスプレイを備えるハイエンドスマートウォッチです。
ただ、最新スマートウォッチとはいえ、実際のところは2018年にリリースされたTicWatch Proのマイナーバージョンアップ。RAMが512MBから1GBに増量された以外にハードウェア的な変更はありません。
ディスプレイは1.39インチのAMOLEDで解像度は400x400。ダイバーウォッチのようなベゼルをしていますが、これは飾り(?)で回転はしません。
側面にはボタンが2つありますが、上部が電源兼ファンクションボタンで、下側は設定でアプリの起動などに割り当てられる、カスタムボタンです。
背面には心拍センサーも搭載。ちなみにベルト幅は22mmで、スライドバネ棒により簡単に交換が可能です。
背面にPOGOピンがあることからも分かるように、充電は専用充電台を利用します。マグネット式で近づけるとピタッと貼り付きます。
専用充電台は、出先での充電が面倒なところですが、TicWatch Proは、通常利用で2~5日というWear OSの中では群を抜いてバッテリー持ちがいい機種です。
それを支えているのが、TicWatch Pro最大の特徴でもある2層ディスプレイ。通常のAMOLEDとは別にモノクロ液晶ディスプレイを搭載しており、省電力時はこちらを利用し、消費電力を抑えます。
なお、このモノクロ液晶だけを利用するエッセンシャルモードなら最長30日の利用が可能。スマートフォンからの通知は受けられませんが、歩数や心拍数などの機能は利用出来ます。
ハードウェア的には2層ディスプレイという特徴のあるTickWatch Proですが、それ以外の部分ではごく普通のWear OS端末です。
なお、TicWatch Pro 2018では、デフォルトのヘルスケアアプリ、運動管理アプリはTicHealth、TicExerciseで、Android標準のGoogle Fitにも変更できるという感じでしたが、TicWatch Pro 2020ではデフォルトでGoogle Fitになっていました。
ただ、TicHealth、TicExerciseなどもインストールされており、右下のカスタムボタンは初期割り当てでTicExerciseが起動します。
2種類のアプリを使い分ける必要性も特に感じないので、Google Fitをメインにするなら、カスタムボタンではGoogleマップやストップウォッチなど、他の機能を割り当てたほうが良さそうです。
このほかTicWatch ProはWear OS端末では数少ない、スピーカーとマイクを搭載しています。このため、スマートウォッチ上で電話の応答や発着信も可能。SIMが挿せるわけではないので、スマートフォンがBluetooth圏内にある必要がありますが、カバンに入れていても手軽に通話できるのは魅力です。
RAMが1GBに増量されたことによるメリットが正直わからないのですが、旧モデルと並べてアプリの起動速度や画面遷移の速さなどを比較すると、多少速くなっているのかもしれません。もっとも、2018年の旧モデルでも遅いとは感じなかったので、1GBになった恩恵がどこに現われているのかは、正直わからなかったりします。
それだけ完成度が高いとも言えるのですが、やはりCPUがWear 2100なのは気になるところ。すでにWear 4100が発表され2世代落ちになってしまっています。
そのWear 4100を搭載したTicWatch Pro 3が(海外では)まもなく登場しそうでもありますし、悩ましいところです。
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