techcrunchに興味深い数字が出ていました。米国内での2011年末のタブレット端末(iPad,kindle,nook,android tablet,tablet PC,etc)利用者は3400万人(2008年度の統計では米国の人口は3億1500万人)に達し、その内の2800万人(83%)がiPadを利用しているとのこと。
今年終わりまでには、米国内のタブレットコンピュータ利用者は3400万人に達するそうだ。この数値はeMarketerが最近になって発表した値。この3400万人中、2800万(83%)がiPad利用者だとのことだ。
すなわちiPadが依然としてタブレット分野における支配的ポジションを占めているということになる。昨年の利用者推定が1300万で、そこから160%の伸びを示すということになっている。そして2014年までには、米国内でのiPad利用者数は6100万人となるようだ。ただしこの時にはiPadのシェアは68%にまで落ちているとのこと。この時点でなんと9000万人がタブレットを利用するようになっているのだそうだ。
記事中にもありますが、この数字はあくまでも「人数」がベースなので、実際に米国内で2800万台のiPadが使われているということではありません。4人家族で1台のiPadを共有していたら、利用者数は4人というカウントです。
あと3年でタブレット端末の利用者数が2倍以上になるというのはにわかには信じられませんが、eMarketerの表を見ると、昨年から今年のユーザ数の増加が158.6%、来年以降は前年比での増加ペースが徐々に落ちているので、ありえそうな感じです。それと、iPadの利用者数が68%に下落すると言っても、十分に驚異的な数値ですよね。
今年の4月に、やはりtechcrunchでiPadのシェアが2015年に47%まで下落するという記事が載っていましたが、徐々にシェアを落としていくという点では、今回の記事と合致しています(こちらの記事は端末ベースのようです)。
要するに、iPadの市場シェアが落ちていくというのは、市場調査会社の中では共通の認識としてあるということですね。これが真実となるかどうかは、神のみぞ知るというところでしょうけど。