Googleは3月9日(現地時間)、Chromebookの10周年を記念したChrome OSアップデート M89をリリースしました。すでに配信が開始されており、手元のASUS C101Pもアップデートしています。
Chrome OS M89では、10周年記念に相応しく、いくつかの新機能が追加されています。
Androidとの連携強化
1つ目は、Androidとの連携を強化するPhone Hub機能。Windowsで利用出来るスマホ同期のChrome OS版といった機能です。
Android端末と接続することで、Android側のChromeで直近開いたタブを確認し、ワンクリックでそれをサイトを開くことが可能。また、(Chromebook側が対応していれば?)テザリングをON/OFFすることもできます。
これに加えてSMSの送受信などは、これまでと変わらず利用可能です。また、今後数ヶ月でAndroidのNearby ShareがChromebookにも対応するとのことです。
クリップボードの拡張
クリップボードが新しくなり、直近5つまでの内容を選択可能になりました。「Everythingボタン+ V」で起動します。もちろん、これまで通り「Ctrl + V」で最後の1つを貼り付けることもできます。これも、Windowsでの「Win + V」に似た挙動です。
よく使うファイルに素早くアクセスできるトート
トートと呼ばれる新機能も追加されました。これは、トートバッグのようにいろいろなものを放り込んでおける場所。スクリーンキャプチャーをしたり、何かをダウンロードしたりすると、シェルフ(Windowsでいうタスクバー)の右下にトートが表示されます。この部分には、よく使うファイルなどを固定表示させることも可能です。
既存機能も強化
ほかにも、スクリーンキャプチャーや仮想デスクトップ機能の強化、クイック設定メニューへのメディアコントロールの統合など、既存機能の強化も図られています。
2020年には、出荷台数ベースでmac OSを抜き、世界第2位となったChrome OS。世の中のクラウド化が進んでいるのも、普及の後押しとなっているのでしょう。昨今の情勢的にも、この勢いはしばらく衰えないものと思います。
気が付いたら身の回りで当たり前に使われている、そんなOSになっていくのかもしれません。