現在、Makuakeでプロジェクト実施中のスマートフォン用外付けマイク「Langogo Mini」をレビュー用に提供いただきました。
外付けマイクといっても、動画撮影に使う物ではなく、ICレコーダー代わりに音声録音が捗るという製品です。もっとも、ただの外付けマイクではあるので、アプリ側が認識すれば、(使いやすいかどうかはともかく)動画撮影でも利用出来ます。
USB Type-CとLightningの2種類があり、今回試したのはUSB-Cのほう。端子が出ているので、そのままスマートフォンに接続します。このため、厚めのケースを使っていると挿せない可能性があるので注意が必要です。
サイズは非常にコンパクト。ちなみにUSB-C版とLightning版で若干サイズが異なり、USB-C版は60.8×25.4×13.3mm。Lightning版は若干大きく65.8×33.3×14.5mmです。
外側に2本付いている筒状のものがマイク。単一指向性で、ようするにマイクが向いた方向の音を強く広くことができます。なお、残念ながら稼働はしません。
マイクとしての性能は、ビットレート24bit、周波数は192kHz(Lightning版は48kHz)、S/N比70db。
※注意点として、USB-CタイプはSamsung端末では利用出来ないということになっています。手元のGalaxy Z Fold 2では問題なく利用出来ましたが、Galaxy端末を利用している場合には、サポート面なども含め、使えないものと考えておくべきでしょう。
Nottaとの組み合わせで真価を発揮
先にも書いた通り、Langogo Mini自体は、ただの外付けマイクです。これ自体に何かしらの機能があるわけではありません。また、「これ以外では使えない」という専用アプリはないのですが、同じくLangogoがリリースしている録音アプリ「Notta」での利用を想定して作られています。
このNotta、録音ができるというだけではなく、日本語含めた文字起こしに対応。文字起こしした文章を別の言語に翻訳も可能です。また、録音中に画像を貼り付け、そのまま議事録としても使えるというかなり高機能なアプリです。
Nottaは、Langogo Miniを使わずスマートフォンの内蔵マイクだけも非常に高精度に文字起こしをしてくれると評判ですが、Langogo Miniの指向性のあるマイクを利用することで、狙った発話者の声だけを明瞭に録音が可能になります。
なお、Langogo Miniを接続すると設定の中に専用メニューが追加され、そこでゲイン調整が行えます。ゲインとは、どれくらい音を増幅するかというもの。大きければ大きいほど良さそうな気もしますが、それをすると近場の音(もともと大きい音)が割れてしまいます。おすすめ設定は「高さ(Highということでしょう)」で、4~8m向けの設定になっていました。
あいにく、直近でリアルな会議やビデオ会議などの予定がなかったので、自分のYouTube動画の音声を録音してみました。スピーカーの前にスマートフォンを置くスタイルであれば、Langogo Miniの有無で録音精度に大きな差はないというのが素直な印象です。
ただ、録音した物を聴き比べてみると、Langogo Miniのほうが周囲の環境音が減少し、(スピーカーからの)音声だけがはっきりする気はします。
とくに、スピーカーの音量をあげても、動画やビデオ通話の音が小さく聞き取りづらいような状況でも、Langogo Miniを使ってゲインを「きわめて高い」に設定すると、かなり明瞭に録音が可能です。
ちなみに、アプリ自体もLangogo Miniに最適化されています。Langogo Miniを使用する場合、マイクを相手に向ける都合上、スマートフォンを上下逆にして机上に置く必要がありますが、これに合わせ、Langogo Miniを挿しての録音中の文字起こしは、上下が反転した表示となります。
なお、文字起こしの精度については、100%完璧!というわけではなく、多少の手直しは必要ですが、十分に実用出来るレベルです。
Nottaは無料でも使えますが、文字起こしは120分/月に制限されています。有料のプレミアム(最安は12か月で1万600円、833.33円/月)なら、1800分/月の文字起こしに対応し、あとから文字起こしの内容を再チェックし精度を高めるスマート校正も利用可能です。
とりあえずは無料で利用し、気に入ったらアップグレードしてみるのもいいでしょう。
Notta以外でも利用可能
Langogo Miniは、Notta以外でも外付けマイクを認識するアプリであれば、利用出来ます。たとえば、Pixelのレコーダーアプリやカメラアプリでも利用出来ました。
レコーダーはともかく、カメラではマイクの向きが違うので、そのままでは使いづらいですが、延長ケーブルやL字アダプタを使えばそれなりに使えるかもしれません。
もっとも、Langogo Miniは用途が違うので、「ついでに動画でも使える」程度に考えておくのが良さそうです。
Makuakeのプロジェクトは5月17日まで
Langogo Miniは、現在Makuakeでプロジェクトを実施中。最低価格は8400円となっています。なお、風切音防止のもふもふも690円で販売中。ちなみに、スポンジ状のものはLangogo Miniに付属しています。
室内ではあまり必要性はないかもしれませんが、エアコンの風が当たるような場所では有効でしょう。
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