日本時間の5月19日2時から始まったGoogle I/Oにて、Wear OSの大型アップデートが発表されました。これまで、SamsungがGalaxy Watchで採用してきたTizenと統合されます。
過去最大のアップデートだとするこの統合では、パフォーマンスとシンプルさに焦点をあてたとしており、最新のチップセット上でアプリの起動を最大30%高速化。スムーズなUIアニメーションとモーションを実現したとしています。
また、Wear OSの弱点であったバッテリー持ちも改善。日中に心拍センサーを継続的に作動させ、睡眠トラッキングを利用しても、翌日も利用できるだけのバッテリーが残るとのことです。Galaxy Watchシリーズは、丸2日はバッテリーが持ちますが、その利点がWear OSにももたらされるようです。
この統合により、操作性にも変更が加えられています。スマートウォッチ上で実行しているアプリがホーム画面したにアイコン表示され、タップで切り替え可能に。また、ショートカットボタン(物理ボタン)のダブルタップで最後に使っていたアプリに切り替えられます。また、最新のアクティビティをリスト表示し、そこからの切り替えも可能になるとのこと。
Wear OS向けのGoogleアプリも、再設計が発表されています。Googleマップでは、ターンバイターン方式でのナビゲーションに対応。
YouTube MusicもようやくWear OSに登場します。
Googleが買収したFitbitの機能も、Wear OS上で利用可能になるとのことです。
フィットネス関連では、Samsungと共同開発したヘルスケアプラットフォームもリリースされるとのこと。Google Fitがアップデートされるのか、これとは別になるのかはわかりませんが、SamsungのS Healthを統合させたような形になるのかもしれません。
これらのアップデートは、今年後半に公開予定となっています。Samsungの次期Galaxy Watchも、新しいWear OSを採用予定です。
一気に別物に進化しそうなWear OS。既存デバイスへもちゃんとアップデートが提供されるのか気になりますが、とりあえずは正式リリースを楽しみにしたいところです。
Source: Google