Corningは7月22日(現地時間)、同社のGorilla Glass DX/DX+の適用範囲を拡大し、スマートフォンのカメラレンズ保護に適用すると発表しました。
Gorilla Glass DX/DX+自体は、2018年に発表されたもので、新しい製品ではありません。スマートフォンに採用された例があるのかは、正直わかりませんが、Galaxy Watchなどスマートウォッチでは利用されています。
Corningによれば、このGorilla Glass DX/DX+はスクラッチ耐性などの強度はもちろんのこと、光学特性に優れており、より多くの光をセンサーに取り込めるのが特徴です。
具体的には通常のカバーガラスの場合、ガラス表面で光が反射してしまうので透過率は92%ほど。アンチ反射コーティングを施しても約95%とのこと。これに対し、Gollira Glass DXなら98%を透過できるとしています。より多くの光を透過できれば、それだけ明るくノイズの少ない写真を撮影できます。
また、最近のスマートフォンカメラは出っ張りが大きくなってきているので、その分傷が付きやすい箇所でもあります。せっかくカメラそのものも性能がよくても、カバーガラスに傷がついていては台無しです。
ハイエンドモデルではサファイアガラスを採用する例もありますが、Gorilla Glass DX+は、そのサファイアガラスに匹敵するスクラッチ強度を備えているとのことです。
Gorilla Glass DX/DX+のカメラレンズカバーは、Samsungのスマートフォンが最初に採用するとのこと。Samsungは8月11日にUnpackedイベントを行いますが、そこで発表されるGalaxy Z Fold 3やFlip 3に採用される可能性もありそうです。
Source: Corning