2月に開催されたMWCで発表された、POCOの最新モデル「POCO X4 Pro 5G」を新興ECサイトHekkaからレビュー用に提供いただきました。ということで、今回はPOCO X4 Proを簡単に紹介したいと思います。
ハイエンド並みの仕様を詰め込んだミッドレンジ端末「POCO X4 Pro 5G」
POCOは、もともとXiaomiの低価格端末サブブランドとして2018年にスタートしましたが、2020年1月にXiaomiから独立。とはいえ、製造とアフターサービスに関してはXiaomiからリソースを共有しているとのことです。
そんなPOCOの最新モデルが、POCO X4 Pro 5G。主な仕様としては、Snapdragon 695にRAM6GB(8GBモデルもあります)。OSにはXiaomiと同じ、Android 11ベースのMIUI 13を搭載します。Hekkaでの価格は6+128GBモデルが248.99ドル、8+256GBが298.99ドル。
ざっくりとした仕様的には、SoCの違いはあるものの、Xiaomi 11Tとほぼ同等です。
製品 | POCO X4 Pro 5G |
ディスプレイ | 6.7インチ AMOLED / 120Hz |
解像度 | FHD+(2400 x 1080) |
SoC | Snapdragon 695 |
RAM+ストレージ | 6GB+128GB / 8GB+256GB |
背面カメラ | 108MP(メイン)+8MP(超広角)+2MP(マクロ) |
フロントカメラ | 16MP |
バッテリー | 5000mAh / 67W急速充電対応 |
生体認証 | 指紋センサ(電源ボタン兼用) |
Bluetooth | 5.1 |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac |
SIM | SIM 1 + Hybrid(SIM or MicroSD) |
ネットワーク | 5G: Sub6G: n1,3,5,7,8,20,28,38,40,41,77,78 4G: FDD-LTE Band 1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26,28 TDD-LTE Band 38, 40, 41 |
OS | MIUI 13 for POCO(Android 11) |
サイズ | 164.19 x 76.1 x 8.12 mm |
重さ | 205g |
メーカーサイト | https://www.po.co/global/product/poco-x4-pro-5g/ |
ディスプレイは6.67インチのAMOLEDで解像度は2400 x 1080。コントラスト45万:1にピーク輝度は1200nits、DCI-P3の広色域に対応しており、発色も非常に綺麗です。
リフレッシュレートは最大120Hzに対応しますが、初期設定では60Hz。なお、設定画面を見ると、リフレッシュレートを表示するコンテンツに応じて動的に変更するアダプティブシンクに対応しているようです。
背面のデザインは、POCO X4 Proのもっとも特徴的なところです。表面はガラスだと思いますが、その下に光を反射する加工がされているようで、観る角度によって光の線が動き回ります。
背面上部には、Mi 11 Ultraによく似たカメラバンプがあります。ただ、メインカメラがさらに1段出っ張っているのが、Mi 11 Ultraとのデザイン上の違いです。
指紋センサは、本体右側面の電源ボタンと兼用です。上部には3.5mmジャック、底面にUSB Type-CとSIMスロットがあります。
なお、SIMスロットは表裏を使うタイプ。背面はmicroSDと兼用です。
POCO初の108MPカメラ搭載
POCO X4 Pro 5Gは、Xiaomi端末ではお馴染みになりつつある108MPカメラをPOCO端末として初めて搭載しています。
カメラとしては、108MP(f/1.9)のメインカメラに8MP(f/2.2)の超広角、2MP(f/2.4)のマクロという3眼構成。
Xiaomi端末と同じMIUI 13を搭載しているということもあり、カメラアプリとそのUIはXiaomi端末と同じもの。超広角(0.6倍)と2倍ズームは画面上からタップで切り替え可能。マクロはメニューから選択しないといけません。なお、ピンチ操作でデジタル10倍まで撮影できます。
写真の写りに関しては、好みもあるのでなんとも言えませんが、コントラストがやや強い印象です。明るい色はより明るく、暗いところはより暗くという感じです。解像感はそれなりなので、単に色づくりの問題かもしれません。
以下、いくつか実際に撮影した写真を載せておきます。
日常使いには十分な性能
SoCには、ミドルレンジのSnapdragon 695を搭載。CPUはQualcomm Kryo 660で2.2GHzオクタコア、GPUはAdreno 619となります。RAMは6GBと8GBモデルがありますが、今回試用しているのは6GBモデルです。
Snapdragon 695は2021年10月末に発表された新しいSoCなので、まだ採用端末はそれほど多くありませんが、Xparia 5 IIIやAQUOS sense5Gが搭載するSnapdragon 690の後継と考えると、その性能が想像しやすいでしょうか。
GeekBench 5の結果はシングルが692、マルチコアで2048。3DMark(Wild Life)が1210でした。
なお、バッテリーは5000mAh。41分で満充電にできる67Wの急速充電に対応しています。対応する充電器も付属しているのですが、残念ながらプラグが海外仕様(C型)。なので今回は試してはいません。
ちなみに、充電器はXiaomi製。Xiaomi 11Tに付属する67W充電器なら、そのまま利用できるかもしれません。
画面操作の反応なども悪くなく、普段使いする上ではまず不満はないでしょう。日本での発売も期待……と言いたいところですが、日本ではすでにXiaomiがRedmiシリーズを展開しているので難しいところかもしれません。
新興ガジェット通販サイト「Hekka」
今回提供してくれたのは、シンガポール発のガジェット通販サイトHekka(ヘッカ)です。あまり聞いたことがないECサイトですが、2021年10月に立ち上げられたばかりの新興サイト。取り扱う製品などの数は、まだ他のサイトと比べて少なめですが、XiaomiやCHUWI、OnePlus、Lenovoなどの公認パートナーとのこと。
もちろん日本への発送にも対応していますが、サイト自体は日本語化されているわけではありません。99ドル以上の注文は、日本への配送でも送料は無料です。税関で輸入消費税はかかりますが、他サイトでは送料で数十ドルかかることもあるので、その辺りはお得かもしれません。まだまだとっつきにくさはありますが、今後に期待したいところです。
なお、クーポンコード: 「dreamseed10」で29.99ドル以上の注文で10ドルオフとなります。