米Netflixは4月19日(現地時間)、2022年第1四半期の業績を報告しました。この中で、収益の伸びが鈍化しており、加入者数も2021年第4四半期から20万人の減少。2022年第2四半期には、さらに200万人の減少を予想しています。
2020年にパンデミックによる巣ごもり需要で加入者を大きく伸ばしたNetflix、2021年の成長鈍化は2020年に成長が前倒しされたため分析。全世界で1億世帯以上がすでにNetflixに加入しており、あらたな会員の獲得が難しくなっているとしています。また、競合サービスとの競争激化、コロナやウクライナ情勢(これに関連してNetflixはロシアでのサービスを停止しています)も会員数現象に繋がったとしています。
その上で、コンテンツを充実させるのとあわせ、世帯間のアカウントシェアリングをいかにうまくマネタイズするかが重要だともしています。
Netflixでは同一世帯の家族では、別プロファイルを作成しアカウントを共有できますが、別世帯(離れて暮らす両親や子供など)とのアカウント共有は禁止しています。こうしたアカウント共有の対策として、別世帯での利用を検出した場合には警告メッセージを出すといったことも行われていましたが、3月にはチリ、コスタリカ、ペルーで、一緒に住んでいない最大2人をサブアカウントとして追加できる低価格のオプションプランの提供を開始しました。ひとまずはテストという形ですが、うまくいくようならグローバルでの展開も検討されています。
最近立て続けに行われている会費の値上げも、ユーザー増加のブレーキ要因ではないかと思いますが、良質なコンテンツの作成には費用がかかるのも事実。この辺りのバランスをどう取っていくのかが、今後の課題なのかもしれません。