Googleは2021年のGoogle I/Oにおいて、パスワード漏洩を検知した場合に、Googleアシスタント経由でそのサイトのパスワード変更を行う機能を発表しました。これまで、ごく一部のユーザーにしか展開されていませんでしたが、Android Policeによると、多くのChromeユーザーが利用可能になっているとのことです。
Chromeに組み込まれているパスワードマネージャーには、パスワード漏洩などを検知した場合にアラートを表示する機能がすでにありますが、パスワードの変更はそのサイトにアクセスして自分自身で行う必要があります。これに対して新機能では、アラート表示に「自動変更」ボタンが追加されており、ボタンをタップするとそのサイトに移動し、Googleアシスタントがパスワード変更を実施してくれます。もちろん、パスワードは提案されたものだけではなく、自身で設定することも可能です。
Google Assistant being able to change breached passwords >>>>> pic.twitter.com/Dfcnvhs1S5
— Max Weinbach (@MaxWinebach) May 3, 2022
ただし、すべてのサイトに対応しているわけではなく、利用可能なのはまだ一部のサイトのみの様子。サイト側で対応が必要なのか、Google側は一つずつ対応しているのかなどはわかりませんが、徐々に対象サイトは拡大していくものと考えられます。
Googleは、パスワードレスサインインの拡張も発表しており、そちらが普及していけば今後はパスワード漏洩などの心配はしなくても済むようになるのかもしれません。
Source: Android Police