Googleがインドにおいて、企業がRCSをプロモーション利用することを禁止したとTechCrunchが伝えています。インドは、Googleにとって最大市場ですが、RCSでのプロモーションという名のスパムが横行し、苦渋の決断となったようです。
RCS(Rich Communication Services)は、SMSやMMSに変わる新しいコミュニケーション手段としてGoogleなどが力を入れている新サービス。日本では、専用アプリの「+メッセージ」をドコモ、au、SoftBankが提供していますが、そもそもAndroidの標準メッセージアプリはRCSに対応しており、MVNOなどでも利用可能。ただし+メッセージとは互換がなく、iPhoneとはやりとりができません。
そんなRCSですが、インドでは大手銀行や融資会社など、多くの企業が個人の電話番号宛てに販促メールなどを送り付けており、ユーザーから不満の声が上がっていたのだとか。
Google Messages is becoming the worst possible Google app.
— Ishan Agarwal (@ishanagarwal24) May 16, 2022
The amount of ads its sending is crazy, multiple every day. Yes, these are NOT messages, these are ads being pushed by the app to 🇮🇳 Indian users.
It’s the default messaging app on most Android phones here. 😑 pic.twitter.com/8EYnIh5cd9
GoogleはTechCrunchへの声明の中で、一部の企業がスパム対策ポリシーを悪用していることを認め、ユーザーの経験を改善するために業界と協力し、企業の広告利用を無効にしたとしています。
おそらく、アプリやツールからの大量送信を無効化しているのではと思いますが、その程度は最初から対策している気もするので、別の何らの対策が取られているのかもしれません。
Source: TechCrunch