Ankerが3月7日に発売した3Dプリンター、AnkerMake M5を購入してみました。これまで3DプリンターはEnder 3 Proを使っていましたが、それと比べると価格は約3倍。なかなかにお高いですが、それだけの価値はあるように思います。
組み立てが簡単な3Dプリンター
3Dプリンターによっては完成形で届くものもありますが、AnkerMake M5は、フレームとベースが分離した状態で届きます。
これを組み立てる必要があるのですが、逆に言うと組み立て要素はこれだけです。モーターやらエクストルーダーやらなどはすべて組み立て・配線済み。ベースにフレームを立てて、ケーブルを挿せば組み立てが完了します。重いので作業自体はちょっと大変ではありますが、緩衝材をうまく利用して、比較的簡単に組み立てられるようにはなっています(緩衝材を使った組み立て方はマニュアルに記載があります)。
ちなみに、組み立てやメンテナンスに必要な工具一式はちゃんとしたケースに入って付属しています。
タッチパネルとスマホで操作可能
組み立て後は、タッチパネルから初期設定、といっても言語を選んでオートレベリングをするだけですが、それを行います。
フィラメントのロード、アンロードなどはすべてタッチパネルから操作可能。それとは別に、スマートフォン用のアプリからも操作が行なえます。
AnkerMake
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ただ、いちいちスマートフォンで操作するより、タッチパネルで操作したほうが楽な気はします。
データは、PCのからWiFi経由で送信するか、USB-Cでの有線接続、またはmicroSDから印刷です。アプリを見る限りですが、近いうちにスマートフォンからのデータ転送にも対応しそうです。
このほか、PC向けには専用のAnkerMakeスライサーが用意されています。細かい設定をまだ見切れていませんが、一般的なスライサーの機能は一通り備えているようです。
印刷速度が爆速
肝心の印刷精度ですが、なかなか良好。すべてデフォルト設定で印刷しただけですが、これまでのEnder 3 Proよりもきれいな仕上がりな気がします。
設定を詰めていけば、もう少し綺麗に印刷できそうです。
そして何より、謳い文句通りに印刷が速い。上記の3DBenchyにかかった時間はわずかに46分。Ender 3 Proでは、2時間30分近くかかります。
コストパフォーマンスがいい、とは言い難い価格ではありますが、少なくともタイムパフォーマンスは抜群にいいのではないかと思います。これぐらい速ければ、トライアンドエラーを気兼ねなく繰り返すこともできそうです。