Googleが、Project Jacquardの終了準備をしているようです。
2015年に発表され、2017年にLevi’sのジャケットに採用されたJacquard技術ですが、簡単に言ってしまうと導電繊維を織り込んだ布地に専用のタグを装着し、布地部分をタッチセンサーとして利用しつつ、スマートフォンと連携してさまざまな操作を行えるというもの。Levi’sだけではなく、サン・ローランのバックパックにも採用され、ベルト部分でタッチ操作が可能となっています。
このJacquardのコンパニオンアプリが3月16日に更新され、更新内容には「このリリースでは、実装を予定しているプロダクト サポートに関する最新情報をユーザーに知らせる機能が追加されました」との記載があります。
これだけ見ると、なにか新機能の追加が予定されているのかと期待してしまいますが、9to5GoogleがAPKを解析したところ、アプリがサーバーをチェックし、動作が許可されているかどうかを確認するようになったとのこと。コードではこれを「AppShutdown」と読んでおり、「eol」(サポート終了)についても言及されているとのことです。
このことから、GoogleはJacquardアプリの終了準備をしていると考えられます。アプリが機能しなくなると、Jacquard製品が使えなくなります。ひょっとすると、Adidasのインソールのように個別のアプリになるという可能性もありますが、詳細はGoogleからの発表待ちといったところです。
Source: 9to5Google