One-Netbookとテックワンは6月29日、都内で次期ゲーミングUMPC「ONEXFLY」の発表を行いました。7月中にIndiegogoでの先行予約が開始され、国内でも今夏に発売が予定されています。
最近はこの分野ではROG Allyの1人勝ち感が強いですが、後発のONEXFLYは当然ながらそれに対抗するだけのアピールポイントを持っています。
まず1つはサイズ。ROG Allyと同じ7インチFHD(1920 x 1080) 120MHzのディスプレイながら、本体サイズは263.6 x 98.25 x 22.6mmとROG Allyよりも一回り小さめ。サイズ感としてはONEXPLAYER miniとほぼ同じです。
また、重さは580gと軽量にもかかわらず、バッテリー容量は48WhとROG Allyよりも増えています。
SoCはAMD Ryzen 7 7840UでRAM16GB/32GB、ストレージ容量は未定ですが、M.2 2280 PCIe4.0 x4 NVMeになるとのことです。
ROG Allyは背面にカスタマイズ可能なボタンが搭載されていましたが、ONEXFLYはショルダーボタン横にカスタムボタンが搭載されています。複数キーの同時押しなどを設定可能になっています。
ただ、試作機で試してみましたが、この位置にあるボタンは正直押しにくい。手が大きい人は届くのかもしれませんが、私にはゲーム中に押せる気がしませんでした。
グリップ部にある光る文字は、設定で変更できるとのこと。DiscodeなどのIDを表示しておくのも面白そうです。
このほか、ROG Allyに対する優位点としては、インターフェースの多さも挙げられます。USB Type-Ax 1、USB4(Type-C)x2、microSDカードスロット、イヤホンジャックを備えており、周辺機器を繋ぎつつ、本体の充電も可能です。
また、Radeon RX 7600MTを搭載知るeGPU MINI BOX、ONEXGPUもリリースするとのこと。
ONEXFLY、ハードウェアとしてはかなり面白そうではありますが、最終的にROG Allyと戦えるかは価格次第でしょうか。
発表イベントでは、One-NetbookのJack Wang社長も来日し、One-Netbookの製品開発に対する意気込みなども語っていました。
Jack氏によると、One-Netbookはコロナ禍にあったこの2年、「ユーザーの思いを中心に」「価値があることはどんなに難しくても妥協しない」の2点を念頭に製品開発をしていたとのこと。大手会社とはまだ規模が違うものの、X86と小型PC業界で技術革新を行っているとアピールしていました。