Nothingが、第2世代となるスマートフォン「Nothing Phone (2)」を7月25日に発売します。外観こそ大きな変更はないものの、中身はPhone (1)からアップデートされ、CPUやOSが強化されています。
そんなNothing Phone (2)を発売に先立ってレビュー用に貸していただいので、簡単に紹介したいと思います。
背面がやや湾曲したPhone (2)
ディスプレイは6.7インチのOLEDでPhone (1)の6.55インチから少しだけ大きくなりました。本体サイズは162.13×76.35×8.55mmで、Phone (1)の159.2×75.8×8.3mmから、若干大きくなっていますが、横に並べてもほとんど差はわかりません。
ただ、背面の周辺部がやや湾曲したデザインになっており、手に持ったときのあたりは柔らかいです。
Glyph Interface
見た目上、大きく変わった(というほどには大きくないのですが)部分は、背面のGlyph Interface。LEDパーツの分割が細かくなりました。
Glyph Interfaceは、着信時や通知などで点滅し、画面を見なくても気がつける(画面を伏せていても気がつける)ようになっているのですが、その鳴動パターンを自身で作成できる「GLYPHコンポーザー」という機能が追加されています。
ボタンを押していくと簡単に作曲できるというものですが、もちろんそれなりのセンスは求められます。
カメラもアップデート
背面カメラは50MPの広角 + 50MP超広角。この組み合わせ自体はPhone (1)から変わってはいませんが、メインカメラ(広角)のセンサーがIMX766からIMX890に変更されています。といってもセンサーサイズは1/1.56インチで変わっておらず、OISやEISに対応するのも共通です。
フロントカメラはIMX471からIMX615に変更され、画素数も16MPから32MPへと倍増。センサーサイズも大型化しており、Advanced HDRやMotion Photoが利用可能になるなど、機能も増えています。
ちなみに、Phone (1)ではシャッター音が大きく、後にアップデートで修正されたりもしていましたが、試用機に関しては有効な日本のSIM(ドコモのSIM)を挿した状態でもシャッター音をオフにすることができました。
今後、塞がれてしまう可能性もありますが、ぜひこのままの仕様にしておいてほしいところです。
※追記(2023/07/24):国内の製品版でもシャッター音は消せる仕様とのことです。
ベンチマーク
Nothing Phone (2)のSoCは、Snapdragon 8+ Gen1 にRAMは8GB/12GB。試用したのは12GBモデルです。
Phone (1)からパフォーマンスが30%向上しているとのことすが、残念ながらPhone (1)をじっくりと使ったことがないのでどれくらいパフォーマンスアップしているのか単純比較はできませんが、120Hzのリフレッシュレートと相まってブラウザなどもヌルヌルサクサクと操作できます。
ホームアプリにはオリジナルのNothing Luncherを搭載。アイコンパックの適用で、多くのアプリがモノクロのオリジナルアイコンに置き換えられます。もちろん、アイコンパックを使用しない選択も可能です。
せっかくなのでベンチマーク結果も載せておきます。3DMarkのWild Life Extremeは「2830」、Geekbench 6はシングルコア「1646」、マルチコア「4606」でした。
以下おまけ
パッケージは、Nothing製品ではおなじみのビリビリと開けるスタイル。このパッケージ、レビューサンプルで新品を借りるときに本当に破っていいのかドキドキします。
なお、付属のUSBケーブルやSIMピンも本体に合わせて透明仕様。これを止めればもう少し安くできたのでは……と思わなくもないですが、Nothing的には多少のコストダウンよりも世界観(デザイン感)の統一のほうが重要と考えたのでしょう。
唯一無二とも言える(Phone (1)のことは置いておくとして)デザインが最大の特徴のPhone (2)ですが、それ以外の部分では価格なりのスマートフォンといった感じで、とくに尖った部分もありません。
ただ、仕様を考えると価格的には妥当な気はします。FeliCa非搭載は残念ですが、Glyph Interfaceや透明デザインに魅力を感じるならアリではないでしょうか。