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Google、イヤホンのANCを応用して心拍を測定する「AGP」を論文発表

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心拍数を計測できるイヤホンというのは、それほど目新しいものではありませんが、専用のセンサーを搭載する必要があり、あまり一般的でもありません。しかし、近い将来、もっと手軽にイヤホンを使った心拍測定ができるようになるかもしれません。

Googleは10月27日(現地時間)、追加のセンサーを必要とせず、ANCを応用することで心拍を測定できるAPG:Audioplethysmography for Cardiac Monitoring in Hearables(ヒアラブルにおける心拍モニタリングのためのオーディオプレチスモグラフィー)を発表しました。

外耳道には小さな血管がある待っており、その血管の変形により外耳道の容量が変化するとのこと。ANC用のスピーカーから低強度の超音波を外耳道に送り、その反射を受診すると、外耳道の容量変化を検出することができ、そこから心拍を計測することが可能とのことです。

イヤホン・ヘッドホンの装着状態などにより、かなり精度に差が出そうですが、153人の被験者を対象に8ヶ月にわたるテストを実施した結果、心拍数の測定に関しては誤差の中央値は3.21%、心拍数の変動に関しては2.7%と非常に高い精度が確認できたとのこと。また、密閉状態が甘い場合や皮膚の色、外耳道の形状などの影響も受けないとのことです。もちろん、AGPで利用する超音波は音楽再生への影響もなく、音楽再生中でも利用可能です。

ただ、公開された論文によると、頭や体の動きによっても外耳道の容量は変化してしまいます。この点については、複数の周波数を利用するマルチトーンAGPによって解決できるとのこと。これを利用するとランニング中の心拍数のほか、ケイデンスも取得できるとしています。

「APG は、簡単なソフトウェア アップグレードであらゆる TWS ANC ヘッドフォンをスマート センシング ヘッドフォンに変換し、さまざまなユーザー アクティビティにわたって堅牢に動作します。センシングキャリア信号はまったく聞こえず、音楽再生の影響を受けません。」とのことで、かなり有望な技術ではあるようです。

とりあえず、ANC対応のPixel Buds Proあたりで実験的に導入されるのを期待したいところです。

Source: Google via Tom’s Guide

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