ASUSは2月14日、10.5型のタブレットにもなるChromebook「ASUS Chromebook CM30 Detachable(CM3001)」を発売しました。価格は6万9800円。
ASUS Chromebook CM30 Detachable(CM3001)は、2023年末にau独占販売という形でLTEモデルがリリースされていますが、今回はそのWi-Fiモデルで、残念ながらLTEには非対応です。
このレビューについて:ASUSからレビュー用にChromebook CM30 Detachable(CM3001)をお借りしましたが、ASUSは記事内容に関与しておらず、記事公開前の確認も行っていません。
10.5型の2-in-1Chromebook
2021年発売の「Chromebook Detachable CM3(CM3000)」の後継モデルで、基本的なスタイルは踏襲。着脱式のキーボードとキックスタンドにもなる背面カバーが付属します。
ディスプレイは1920×1200ドット(60Hz)のTFT液晶。グレアパネルなので、映り込みは気になるところ。
本体サイズは幅259.5×169.2×8.95mmで、重さは約609g。CM3よりも若干大きく、そして重くなっています。
背面カバーを装着した状態では重さは約738g。キーボードを装着しても約988gと1Kgを切るので、持ち運びには困らなさそうです。
ちなみに背面スタンドカバーですが、CM3では縦置きもできるフレックスアングルを採用していましたが、CM30ではシンプルに横方向のみとなりました。縦置きの需要は少なかったのかもしれません。
打ちやすいキーボード
キーボードはディスプレイカバー兼用タイプ。Surface Proのタイプカバーと同じような感じです。
ただ、残念ながらキーボードに角度をつけることはできません。
キートップはプラスチックそのままで、触った感触としては正直安っぽいのですが、キーピッチは約18mm確保。キーストロークも1.5mmあり、意外とタイプはしやすいです。
配列は一部の記号類が若干苦しいですが、割とオーソドックスになっています。なお、CM3のキーボードと比べると、Enterキーなどもやや大きくなっています。
抜きやすくなったスタイラス
CM30は、前モデルから引き続きスタイラスを内蔵しています。CM3のスタイラスは本体に収納できるもののともて取り出しづらく、個人的に「これはない」と思っていたのですが、CM30ではこの部分が改善。頭を押し込むとポップアップする仕様になりました。まだ少し引っかかる感じはありますが、以前よりも格段に取り出しやすいです。
スタイラスは、4096段階の筆圧検知に対応。電力を消費するタイプですが、本体に15秒収納すれば、45分間の利用が可能です。
使いやすいChromebook
CM30のCPUは、MediaTek Kompanio 520(2GHzオクタコア)。RAMは8GB(LPDDR4X-3600)でストレージは128GB(eMMC)。CM30と同時に発売されたChromebook PlusのAMD RyzenシリーズやCore i3-1215Uと比べるとだいぶ見劣りはしますが、RAMは前モデルから倍増しています。
Geekbench 6の結果は、シングルコア「532」、マルチコア「1456」。アプリの起動などで若干モタつくこともありますが、ブラウザや動画視聴などでは全体的にはサクサクと動きます。
軽い文章作成などの簡単なオフィス作業も、問題なくこなせるでしょう。
CM30と同時に発売となったChromebook Plusと比べると性能的には見劣りしますが、軽量でどこにでも持ち運べるコンパクトさが魅力。外で使う機会が多いのなら、お勧めできるChromebookです。