OPPOが、ミドルクラスの新スマートフォン「OPPO Reno11 A」を発表しました。6月27日発売で、価格は4万8800円。
画面が大きく、バッテリーも増量したReno11 A
大ヒットモデルとなったReno9 Aの後継機種で、これまでのReno Aシリーズの集大成とのこと。いくつかの点で大きく進化しています。
まずバッテリー。Reno Aシリーズでは最大容量となる5000mAhを搭載。付属の67W SUPERVOOC急速充電器を利用することで、約20分で50%以上、約48分で満充電となります。
SoCは、Reno Aシリーズでは初のMediaTek製となるMediaTek Dimmensity 7050を搭載。RAMは8GB、ストレージ128GB。最大2TBのmicroSDXCに対応しています。
ディスプレイは、Reno9 Aより若干大きい6.7インチの有機ELで、解像度は2412×1080ドット。画面は大きくなりましたが、サイズは約75×162×7.6mmでそこまで大きくはなっていません。
狭額縁設定にすることで、画面占有率が93.4%にアップしています。
背面カメラは6400万画素(F1.7)の広角、800万画素(F2.4)の超広角、200万画素(F2.4)のマクロという3眼構成。
カメラの性能としては。可もなく不可もなく。ミドルレンジらしい、無難な写りという感じです。
ミドルクラスだけどAI機能を搭載
Reno11 Aには、これまでのミドルレンジではほとんど採用がなかったAI機能が搭載されています。といっても、オンデバイスではなく、クラウド処理型です。
このAI機能としては、AI消しゴムに対応(7月のアップデートで利用可能)します。PixelなどがGoogleフォトで利用できる消しゴムマジックと同様の機能です。
このほかの機能としては、被写体をワンタッチで切り抜くAIクリッピングや、スクリーンショット撮影時に、アイコンなどを自動的にモザイクにする機能、Googleレンズの翻訳機能も利用可能です。
また、おサイフケータイにも対応。防水防塵はIP65、画面内指紋認証と顔認証が利用可能です。
ベンチマークで性能を確認
気になる操作感ですが、もたつきなどは特になく、普段使いには十分な性能だと思います。
せっかくなのでベンチマークも。GeekBench 6の結果はCPUベンチのシングルコアが「888」、マルチコアで「2304」。ランキングを見るとSnapdragon 855と同程度のようです。GPUベンチは2403。また、3DMark Wild Lifeは2187という結果でした。
CPUの処理性能自体はReno9 Aから大きく変わってはいないものの、GPU性能はかなり上がったようです。
とはいえ、ゲーム性能はそれなり。原神も一応プレイは可能ですが、快適にプレイとは言い難いものはあります。
デフォルトのグラフィック設定は「最低」となっていました。
手頃なミドルレンジではハイパフォーマンスな1台
OPPO Reno11 Aは、決してハイエンド端末ではなく、iPhoneやPixel、Galaxy Sシリーズなどと競う端末ではありません。ミドルレンジを含め、年々スマートフォンの価格が上昇している中で、5万円切りというのは、コストパフォーマンスが高いと言えます。
もちろん、コストパフォーマンスだけの端末ではなく、普段使いには十分な性能です。カメラ性能は上を見出すと切りがないですが、ミドルレンジでこれだけ取れれば十分でしょう。
Reno9 Aのように、長く使い続けられる1台ではないかと思います。
Source: OPPO