2021年12月にOura Ring 3を購入してから、約2年半が経過しました。最近では、Galaxy RingやAmazfitのHelio Ringが登場するなど、スマートリングの話題を頻繁に目にするようになってきています。
以前に、4か月使った上での感想も書いていますが、あらためて2年半使った感想を書いておきたいと思います。
データを頻繁に確認する用途には向かない
Oura Ringは、24時間の心拍数や歩数、消費カロリー、睡眠ログ、睡眠中の体温変化や血中酸素濃度など、ウェルネス目的で計測できそうなものには一通り対応しています。
ただし、スマートウォッチとは違い、Oura Ringにはディスプレイがありません。このため、計測データはスマートフォンのアプリで確認することになります。
なお、Oura Ringとアプリはリアルタイムで同期しているわけではなく、アプリを開いたタイミングで同期が始まります。そのため、アプリを開いてから最新のデータがみられるまで、若干(長いと1~2分)のタイムラグがあります。
こうしたこともあり、運動中の心拍数や消費カロリー、歩数などをリアルタイムで確認するという用途には向いていません。スマートフォンを取り出せば確認はできますが、そうした用途にはスマートウォッチのほうが便利です。
とりあえずデータを取りたい場合には便利
リアルタイムでの確認には向いていないOura Ring(スマートリング)ですが、データは着実に蓄積されていくので、リアルタイムで見る必要がないデータ、特に睡眠データなどの確認には便利です。
朝起きてから、睡眠を含めて前日分のデータを確認するという使い方に適しています。ただ、私の場合は毎日データを確認するということはなく、気が向いたときに確認する、調子が悪い時に確認するということが多いです。
ともあれ、寝るときにスマートウォッチを身に着けたくないという人には、最適なデバイスでしょう。
邪魔になるシーンも
指輪型なので基本的には邪魔になりにくいデバイスですが、いくつか不便を感じるシーンもあります。個人的に邪魔に感じるのは、家事(食器洗い)と筋トレのときです。
Oura Ringは意外とゴツく、食器を洗う際に気を付けないと食器にぶつかってしまいます。ガラス製品は特に気を使います。食洗器を使用している場合は問題ないかもしれませんが、気を付けたいポイントです。
もう一つが、筋トレです。ダンベルなどを握る際、指の付け根の肉が挟まって痛いです。結婚指輪ぐらいのサイズならギリギリ許容範囲ですが、Oura Ringのサイズだとさすがに厳しいです。なので、筋トレ時には基本的に外しています。
電池持ちは5日程度
小さなデバイスなのでバッテリー容量も少ないのですが、リアルタイムに通信をするわけではないので、バッテリーは5日程度は持ちます。
ただ、バッテリーが減ってきても振動したり、音で知らせたりはしてくれません。アプリを毎日確認していないとバッテリー残量の低下に気が付けないのが難点です。
実際、最初のころは充電を忘れて睡眠ログが何日か取れていなかったということもありました。現在は、筋トレで外す際に充電するというのが習慣化できたので、充電忘れもなくなってきいました。
なお、リチウムイオンバッテリー搭載なので、どうしてもバッテリーの劣化などは発生します。私も一度、バッテリーが膨張して故障したことがありました。
ということで、万能ではないけれど、使い方にはまれば便利なスマートリング。スマートリングだけを使うのではなく、スマートウォッチと組み合わせることでより便利に使えるのではないかと思います。