Xiaomiが11月14日に発売した、人気ウェアラブルシリーズの最新モデル「Xiaomi Smart Band 9 Pro」をお借りし、数日という短い期間ですが利用してみました。
大画面のスマートバンド
Xiaomi Smart Band 9 Proは、1.74インチの有機ELディスプレイを搭載したスマートバンド。スマートウォッチとスマートバンドの境界線は曖昧になりつつありますが、メーカーがスマートバンドと謳っているのでそれに従います。
ディスプレイサイズは前モデルと同じですが、画面輝度が最大1200nitsと前モデルから倍増。屋外での視認性もアップしています。
物理ボタンはなく、操作はすべてディスプレイのタップやスワイプで行います。
ベルトは交換可能。オプションのベルトもいくつか販売されています。ちなみに、デフォルトのシリコンベルトは外れにくい反面、装着しづらいのが難点です。
GPS内蔵、測位精度も向上
安価なスマートバンドの場合、GPSは内蔵しておらず、スマートフォンのGPSを利用するというパターンが多いのですが、Xiaomi Smart Band 9 Proは、9280円と安価とは言え、それなりの価格なこともあり、GPSを内蔵しています。
測位精度は、前モデルと比較して33%向上しているとのこと。Xiaomi Smart Band 8 Proを常用していなかったので直接の比較はできませんが、ワークアウトの開始から、ほとんど待つことなくGPSをつかみます。
スマートフォンを持ち歩かなくてもルートの記録ができるのは、ランニングやウォーキング時にはできるだけ身軽でいたいという人には便利でしょう。
ちなみに、コンパス機能も搭載しています。アウトドアシーンでは役立ちそうです。
電池持ちは良好だが設定に注意
電池持ちは、公称では標準使用モードで21日間、AOD(常時表示)モードで10日間となっています。実際に使用した感じでは、デフォルトの状態だと1日で約5%、AODを有効にすると約12%バッテリーを消費していたので、おおよそ公称値通りのバッテリー持ちです。
なお、デフォルトでは「持ち上げてスリープ解除」が有効ですが、AODを利用すると無効になります。AODと併用することも可能ですが、その場合、さらにバッテリー持ちが悪くなるとのことです。
バッテリー持ちに関しては、いくつか注意しなければいけないこともあります。デフォルトでは、「血中酸素レベルの終日トラッキング」や「睡眠の高度なモニタリング」、「ストレスのモニタリング」などが無効になっています。AODも初期設定では無効です。
これらを有効にすると、バッテリー持ちはさらに悪くなるので、自分に必要なデータは何かを取捨選択する必要はあります。もちろん、数日おきに充電、あるいは入浴時の充電を習慣化するのであれば、とりあえずすべて有効にしておくのもありでしょう。
Xiaomi Smart Band 9 Proの設定や、計測データの確認などは「Mi Fitness」アプリで行います。この辺りは従来通りです。
大画面で電池持ちのいいスマートバンド
低価格なスマートバンドは、それこそXiaomiのSmart Band 9 Activeなどもありますが、そこそこ大画面となると選択肢が減ってきます。
約1万円のXiaomi Smart Band 9 Proは、そこまで低価格なわけではありませんが、スマートバンドとして、ほぼフルスペックの機能を持ちつつ、見やすい1.74インチの大画面を備えているという点で、多くの人が満足できる製品ではないかと思います。