
スマートホームデバイスブランドのAqaraが、「Aqara」Matter強化キャンペーン発表会を開催、AqaraのMatterへの取り組みとともに、新製品の発表を行いました。
一時期はかなりの話題となっていた感があるMatterですが、最近はあまり話を聞かない気もします。そんなMatterの現状について、Matterの規格策定を行っているConnectivity Standards Alliance(CSA、旧Zigbee Alliance)日本支部代表の新貝氏から説明がありました。

2022年にバージョン1.0がリリースされたMatterは、2024年11月に最新のバージョン1.4をリリース。ホームルーターやアクセスポイントをサポートするほか、エネルギー管理機能の連携も強化されています。

そんなMatter、プロモーター会員は31社、参画企業はグローバルで約800社(日本企業は35社)となっています。

高い互換性があり、Matter対応製品であれば、Matterコントローラー(Google HomeやAlexa、Home Podなど)サードパーティ製品でも接続、操作が可能というのがMatterの特徴です。とはいえ、Matter経由の接続ではフル機能が利用できず、結局のところ各メーカーのアプリからの操作が必要という現状もあります。

こうしたことを受け、Aqaraは同社のコントローラーで利用できるデバイスタイプを14種類から50種類以上に拡大。

また、他社コントローラーでAqara製品を活用できるよう、高度なMatterブリッジ機能も展開します。この機能を搭載したAqaraハブ製品を利用することで、他社製品からもAqaraデバイスのフル機能を利用できるとのことです。

この高度なMatterブリッジ機能に対応し、かつ手ごろな価格のAqara M100ハブも発売される。詳細は後日発表とのこと。なお、この手の製品は赤外線でのスマートリモコン機能を持つのが一般的ですが、M100ハブはこの機能を省くことで低価格化を実現しているとのことです。

なお、発表会ではユーザー代表として、ガジェットレビュワーのMiDen氏も登壇。

ユーザーがスマートホーム家電に求めているのは遠隔操作ではなく、日常生活の手間を減らすことだとし、Matterならそれが実現できると力説されていました。
