
シリコンバレー発のAIスタートアップGensparkが、東京で日本上陸記念イベントを開催しました。2023年12月の設立からわずか20ヶ月で評価額12.5億ドルのユニコーン企業へと急成長を遂げた同社は、最新の「Genspark AIワークスペース2.0」を発表し、OpenAI、Microsoft、AWSといった業界リーダーと共に、日本における「AIエージェント」時代の到来を強調しました。
驚異的な成長軌跡:9ヶ月でARR 1億ドルを達成
Gensparkは、Microsoft、Meta、Google出身のエンジニアチームによって設立され、「AIを活用した働き方の変革」をミッションに掲げています。同社CEOのEric Jing氏によると、わずか9ヶ月で年間経常収益(ARR)1億ドルを達成し、シリコンバレーで最も急成長しているAIエージェント企業の一つとなりました。
投資家陣営も豪華で、日本のSBIグループに加え、Salesforce、Zoom、Boxへの初期投資で知られるEmergence Capital、UpHonest Capital、SOZO VENTURESなど、シリコンバレーの著名VCが名を連ねています。

「チャットボット」から「自律型エージェント」への革新
Gensparkの特徴は、従来のAIチャットボットとの根本的な違いにあります。Jing氏は「現在多くの人がチャットボットに質問し、回答をコピー&ペーストして実際の作業を行っているが、これでは人間が依然として中心となってツールとデータを行き来している」と指摘します。
同社は、「ひとつの指示で、業務が完結」するというビジョンを掲げており、ユーザーは単一の指示を与えるだけで、AIエージェントがユーザーに代わってツールを操作し、データを活用して最終成果物まで自律的に完成させることを目指します。
そんなビジョンの下でリリースされる最新のAIワークスペース2.0は、三層構造で動作します。
Genspark AIワークスペース2.0の三層構造:
- 情報収集: 公開インターネット、企業内データ、物理世界からの情報収集
- 情報処理: 中央の「スーパーエージェント」による高度な情報処理
- 成果物の作成: スライド、企画書、メール、画像・動画・音声コンテンツの直接生成

自己進化する「GenSparkエージェントエンジン」
AIワークスペース2.0の中核となる「Gensparkエージェントエンジン」は、指揮者レイヤーと自律進化レイヤーの二層構造を採用しています。

指揮者レイヤーの特徴:
- 70以上の異なるAIモデルを統合管理し、タスクに応じて最適なモデルを自動選択
- 150以上の自社開発ツールが相互連携してチェーン化
- 20以上のキュレーション済みプレミアムデータセットによる高品質な情報基盤
自律進化レイヤーの革新性:大規模言語モデルベースの「Judge Agent(審判エージェント)」が、Gensparkの全ての意思決定、ツール使用、実行品質を継続的に評価し、人間の介入なしにシステム全体が自律的に改善されていきます。同社CTO Kay Zhu氏は「Gensparkのエンジニアに1ヶ月休暇を与えても、ユーザーが使い続ける限りGensparkはより賢くなり続ける」と説明しました。
テック巨頭との戦略的パートナーシップ
イベントにはOpenAI、Microsoft、AWSの幹部が登壇し、Gensparkとの連携を強調しました。OpenAIはリアルタイムAPIを活用した音声ベース体験を、MicrosoftはAgent 365プラットフォームでの統合を、AWSはAmazon Bedrockを中心としたインフラ支援を提供しています。

無料でのお試しも可能
Gensparkは、無料でも利用することが可能。クレジット制で、無料プランでは100クレジット/日という制約がありますが、雰囲気はつかめると思います。
なお、以下のリンクから登録すると、プラス1000クレジットもらえるとのことなので、気になる人はどうぞ(GoogleまたはMicrosoftアカウントで登録する必要があります)。
ただ、思いのほかクレジットがガンガンと減っていくので、しっかりと試したいという人は、1か月だけでも有料のPlusプラン(毎月10000クレジット)を契約することをお勧めします(月額24.99ドル)。

ちなみに、有料プランでは、AIチャットエージェント(ChatGPTやGeminiなどと同等の通常のチャット)とAI画像エージェント(画像生成)はクレジットを消費せずに利用できます。
面白そうだったので、私はChatGPTのサブスクリプションを解約して、GensparkのPlusプランを契約してみました。またChatGPTに戻るかもしれませんが、しばらくはいろいろと試してみたいと思います。
