
REDMAGICが新型ゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 11 Air」を発表しました。REDMAGICと言えば、物理的な冷却ファンを搭載しているイメージがありますが、薄型軽量モデルとなるAirシリーズには、これまで冷却ファンは搭載されていませんでした。しかしながら、REDMAGIC 11 Airは、Airシリーズとして初めて冷却ファンを内蔵。また、Snapdragon 8 Eliteを搭載しながら厚さ7.85mmの薄型ボディを実現しています。
そのREDMAGIC 11 Airをお借りしたので、ゲーミング性能、冷却効果、バッテリー持ちなどをレビューします。
スペックと価格
まずは主要スペックを確認しておきます。
| 項目 | REDMAGIC 11 Air |
|---|---|
| SoC | Snapdragon 8 Elite |
| メモリ | 12GB / 16GB(LPDDR5X Ultra) |
| ストレージ | 256GB / 512GB(UFS 4.1) |
| OS | REDMAGIC OS 11(Android 16) |
| ディスプレイ | 6.8インチ AMOLED(1216×2688 / 1.5K) |
| リフレッシュレート | 最大144Hz |
| タッチサンプリング | 常時最大960Hz / 瞬時最大2,500Hz |
| バッテリー | 7000mAh |
| 充電 | 有線最大80W、充電分離対応 |
| 冷却 | 内蔵ファン(最大24,000RPM)+ 厚型VC(9,304mm²) |
| 本体サイズ/重量 | 163.82 × 76.54 × 7.85mm / 約207g |
| 背面カメラ | 50MPメイン(OIS)+ 8MP超広角 |
| インカメラ | 16MP UDC(画面下カメラ) |
| 価格 | 12GB+256GB:9万4800円(税込) 16GB+512GB:11万4800円(税込) |
今回レビューしたのは、Prism(ホワイト)の16GB+512GB構成です。
外観デザイン
背面は3D曲面ガラスを採用したシースルーデザイン。といっても内部基板が見えているわけではなく、レトロなロマンを象徴するレコード調のサークル、サーキットライン、幾何学模様などのデザインが施されています。

ゲーミングスマホとしては控えめな主張で、日常使いでも違和感のないデザインです。少しだけNothingっぽさも感じます。
サイズ感と持ちやすさ
厚さ7.85mm、重量約207gという数値通り、手に持つと確実に「薄い」と感じます。6.8インチの大画面でありながら、片手操作も可能な範囲です。

薄型軽量化のため、フレームには航空グレードのアルミニウムを採用。熱伝導率も高く、軽量でありながら、高い強度も兼ね備えます。また、最近のスマホは大型化に伴い、手に持った時に痛くないよう周囲のRが大きく取られることが増えていますが、REDMAGIC 11 Airは比較的鋭角です。この辺りは片手での操作のしやすさよりも、ゲーム機としての利便性(画面の広さ)を優先しているのでしょう。
UDC採用のフルディスプレイ
6.8インチのAMOLEDディスプレイは、UDC(画面下カメラ)技術によりノッチやパンチホールが存在しません。

ベゼル幅は1.25mmで、画面占有率95.1%を実現しています。ゲームや動画視聴時の没入感は高く、視界を遮る要素がないのは快適です。最大輝度1800nitsで、AMOLEDパネルらしい鮮やかな発色です。
リフレッシュレートは最大144Hz、タッチサンプリングレート最大2500Hzで、指の動きに対する追従性も良好です。
側面には、ゲーミングスマホではおなじみのタッチショルダーボタンがありますが、タッチ操作を画面上の任意箇所のタップに置き換えが可能です。単純なタップだけではなく、長押しやモーション検出なども割り当てられます。


ベンチマーク
各種ベンチマークの結果は下記の通り。
AnTuTu Benchmark v11
- 総合スコア:3226549点
- CPU:979725点
- GPU:1115787点
Geekbench 6
- シングルコア:2931点
- マルチコア:9670点
3DMark Wild Life Extreme
- スコア:6780点
- 平均FPS:40.60fps

ゲーミング性能検証
続いて、いくつかのゲームタイトルで動作状況を確認しました。
『鳴潮』は「グラフィック優先」、解像度を「高」でFPS30なら、負荷は「適切」。FPSを60にすると「過負荷」になるものの、問題なくプレイが可能でした。

『原神』はデフォルトでグラフィックのプリセットが「高」で、デバイス負荷は「スムーズ」。FPS60に上げるとデバイス負荷が「非常に高い」になりますが、動作自体は問題ありませんでした。

なお、AndroidでSteamのゲームがプレイできる「Game Hub」ですが、『バイオハザード:レクイエム』も何とかプレイできました。ただ、ロードが非常に長いほか、FPSも10前後で快適なプレイとは程遠いです。RAM使用率も常に98%程度になってしまうので、もう少し軽めのゲームで遊んだほうが良さそうです。

フレーム補間で120FPS動作も可能
REDMAGICには、ゲームスペースから有効にできるフレーム補間機能があります。ゲームスペースで「優れた画質」から画質を「高い」、フレームレートを「高い」に設定したうえで、リフレッシュレートを「120Hz」にすることで利用できます。


『鳴潮』では、鳴潮自身の設定を30FPSにしたままでも、120FPSで動作できました。

『原神』は、30FPSのままだと60FPS止まり。原神のゲーム内設定を60FPSにすると120FPSで動作できました。

冷却システムの実力
Airシリーズ初となる冷却ファン搭載は、実際のところどの程度の効果があるのか気になるところ。ということで、3DMarkの「Wild Life Extreme Stress Test」を使ってチェックしてみました。

Wild Life Extreme Stress Testは20回連続でベンチマークを実施するストレステストですが、冷却ファンをオン、オフそれぞれの状態の結果をグラフにすると下記のようになります。

温度は、冷却ファンありで19℃から51℃に上昇、冷却ファンなしで19℃から58℃に上昇しました(いずれも3DMarkでの表示)。冷却ファンなしの場合、18回目からスコアが大きく落ち込みましたが、この辺りで温度の閾値を超えてサーマルスロットリングが発生したのでしょう。これは偶然の結果ではなく、複数回実施してもほぼ同様の傾向が見られました。
ちなみに、冷却ファンありでWild Life Extreme Stress Testを実施後、続けてもう1度テストを実施したところ、トータル21~22回目は2500前後、23~26回目は6000前後、27~30回目は2500前後という感じに乱高下しました。冷却ファンなしでもほぼ同じ挙動になります。冷却ファンがあるほうが、サーマルスロットリングの発生まで若干長持ちするという感じです。

正直なところ、単発の性能に関する冷却ファンの効果はかなり限定的ですが、ゲームなどを長時間プレイする場合などには、多少効果が出てくるのかもしれません。
バッテリー持続時間
バッテリー持ちに関しては、鳴潮を1時間ほどプレイしてバッテリー消費は約13%でした(解像度「高」、FPS「60」。ゲームスペースのCPU設定は「バランス」)。設定次第ではありますが、4時間~5時間程度は問題なくプレイできそうです。YouTubeの連続再生では、2時間で5%の消費となりました。
良い点・気になる点
良い点
- 薄型ボディでありながらフラッグシップ性能を実現
- 7000mAhの大容量バッテリー
- UDC技術による完全なフルディスプレイ
- 9万4800円からという価格設定
気になる点
- 冷却ファンの効果は短時間使用では限定的
- 防水防塵性能はIP54
- カメラ性能は一般的なレベル
まとめ・総評
REDMAGIC 11 Airは、「薄型でありながらフラッグシップ性能を妥協しない」というコンセプトを高いレベルで実現したゲーミングスマートフォンです。個人的には、ゲーミング性能と薄型ボディの両立という点で、REDMAGIC 11 Airは現時点での最適解のひとつだと感じました。冷却ファンの効果は限定的ではありますが、それを抜きにしても、高性能のスマートフォンがそれなりに手頃な価格で手に入るというのは魅力でしょう。
価格は12GB+256GBモデルが9万4800円、16GB+512GBモデルが11万4800円です。先行予約期間中は7000円割引が適用されるため、購入を検討している場合は早めの予約をおすすめします。

