mini-ITXなどの小型PCマザーボードでおなじみのVIAが、AndroidOSをPCをライクに使用する”APC”を発表しました。思わずどこぞのUPSメーカーかと思ってしまいますが、Android PCの略称です。
このAPC、170x85mmというnano-ITXと同じ規格で作られており、HDMI、VGA、USB 2.0 (x4)、Audio out / Mic in、microSD Slotが備わっています。OSはPCライクにカスタマイズしたAndroidを採用(2.3ベース)し、マウス、キーボード、ディスプレイをつなげれば利用を開始できます。チップセットはVIA 800MHz Processor、RAMはDDR3 512MB、2GBのフラッシュストレージ内蔵です。
価格は$49(約3900円)ですが、ディスプレイやマウス、キーボードを揃えるとそれなりの値段になりそうです。また、市販のnano-ITXのケースが流用可能と思いますが、このケースが1万〜2万と意外にお高いです。WiFiにも非対応なので有線LANが必須です。
“the purpose of a computer is to connect to the Internet(コンピュータの目的はインターネットにつながることだ)”、”Expensive, overpowered CPUs and bloated software are no longer relevant.(高価でオーバーパワーなCPUや肥大化したソフトウェアはもはや重要ではない)”というコンセプトで作られたようですが、正直微妙かなぁという気がしています。たしかに主目的はインターネットにつながることですが、そこには「快適に」という修飾子が必ず付随してきます。それにこれだけタブレット需要が広まっている中であえてPCでライクにしなくても、「自作タブレット」というようなシステムでも良かったんじゃないかと。むしろそっちの方がこれに目をつけるようなマニアには受けたかもしれません。
予約受付はまだ始まっていませんが、登録しておけば予約可能になった際にメールが来るようです。出荷は7月上旬を予定しているとのこと。