Forbesが米国で開催されている「Dell World」において、スマートフォン事業からの撤退を正式に表明したと報じています。Dellのコンシューマー事業責任者で副社長でもある Jeff Clarke氏は「スマートフォン事業を成功させるためには多額の資金が必要だ」と語ったそうです。
また、同氏は「Androidはコンテンツ事業だ。Amazonは書籍を販売しており、Googleは検索サービスを行なっている。我々はAndroid上でビジネスを構築する方法を見つけることが出来なかった」とも言っており、端末を作るだけでは成功できないという考えを持っていることを明らかにしています。
SamsungやLGなど端末だけで成功しているメーカーはいくつかあるようにも思いますが、そういうメーカーは液晶パネルなど部品単位での製造もしているという強みも持っています。これに対してDellはいわば商社的な立場であるため、端末の製造販売だけでは利益をあげられない構造になっているのかもしれません。
最近の5インチクラスの人気ぶりを見ると、2年前に発売された5インチのStreakは世に出すのが早すぎたのかもしれません。思わず「腐ってやがる。早すぎたんだ……」というセリフを思い出してしまいました。ちなみに、最近見かけるPhabletという言葉はStreakが元祖とされています。
端末製造で元気なのはApple、Sony Mobileを除けばSamsung、LG、HTC(あんまり元気でもないけど)、Xiaomi、Meizu,OPPOとアジア勢(というか韓国、台湾、中国)ばかり。ここに日本が入っていないのも残念ですが、来年辺りには更に淘汰が進むのかもしれませんね。