(Photo by San Antonio Express News)
米国テキサス州Bexar郡で、紙の本がない100%デジタルな図書館が計画されているそうです。
計画を率いるNelson Wolff郡判事はスティーブ・ジョブズを読んでいる時にこのデジタル図書館の着想を得たそうで、内部イメージはAppleストアのような感じになるのだとか。
今年の秋に開設される予定のデジタル図書館は、まず10,000タイトルの蔵書からスタートし、それらの電子書籍は各ユーザが持ち込む家庭用電子書籍リーダ(KindleやNookなど)にダウンロードして持ち出せるスタイルになります。それってコピーし放題なんじゃ?という心配もありますが、ちゃんとDRMがかけられて2週間で読めなくなるようになるとのこと。
このデジタル図書館は紙の本を収める従来の図書館に取って代わるものではなく、拡張するものだという考えのようで、すべての図書館をデジタルに……ということではないようです。
「本は紙じゃなきゃダメだ!」という人もいると思いますが、将来的には間違いなくこちらの方向に進むでしょう。いまのところオンラインでの貸出は行われないようですが、これも将来的にはオンライン化され場としての図書館はなくなっていくのじゃないかと思います。
日本でも図書館という場の利用目的が、本を読むというより「静かな作業スペース」という方向にシフトしてきていますが、そういう意味では作業スペースとしての図書館は残るのかもしれませんね。そこはもう図書館ではないかもしれませんけど。
(via the verge)
(source San Antonio Express News)