これまでAdsenseのコードはいかなる場合でも改変は厳禁とされていましたが、このほどガイドラインが変更になり、コードの改変が認められるようになりました。
Inside Adsense – 日本語: ウェブの技術進化に対応するために広告コードの変更が可能になりました
もちろん無条件というわけではなく、下記のようになっています。
広告のパフォーマンスを作為的に高めたり、広告主様に損害を与えたりするものでない限り、Google の利用規約とプログラム ポリシーに沿った形で AdSense 広告コードを変更できます。
これだけど具体的に何が出来るようになったのかさっぱりわかりませんが、例として以下があげられています。
- レスポンシブ ・ウェブデザイン: ウェブページを 1 つ作成するだけで、ユーザーの使用するデバイスに応じて(パソコン、スマートフォン、タブレットなど)、最適なページを表示できます。
- A/B テスト: 1 つのページについて複数の広告パターンを作成してテスト掲載することで、各パターンでのユーザー行動を比較し、最も効果的なものを特定できます。
- 動的なカスタム チャネルの設定: ユーザー セグメントやサイトのセクション、ユーザー行動などについて、掲載結果をトラッキングし、データを基に広告のパフォーマンスやユーザー エクスペリエンスを改善できます。
- 広告タグの削減: 転送されるデータ量を減らすことで、サイトの読み込み速度を改善できます。
「動的なカスタムチャンネルの設定」がよくわかりませんが、レスポンシブデザインの対応はありがたいですね。
具体的には以下の様なコードにすることでブラウザの横幅に応じて広告を変更することが可能です(このコードはAdsenseのヘルプページに記載があります)。
<script type="text/javascript"> google_ad_client = "ca-publisher-id"; width = document.documentElement.clientWidth; google_ad_slot = "1234567890"; google_ad_width = 320; google_ad_height = 50; if (width > 500) { google_ad_slot = "3456789012"; google_ad_width = 468; google_ad_height = 60; } if (width > 800) { google_ad_slot = "2345678901"; google_ad_width = 728; google_ad_height = 90; } </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script>
これを切望していた人も多いんじゃないでしょうか。私もその一人ですが、この対応の前にレスポンシブデザインをやめてしまいました(Adsenseが原因の1つです)。またレスポンシブデザインに戻そうかなぁ。
今回、コードの改変が認められるようになりましたが、以下の改変は明確に禁止されているので注意してください。
- 広告ユニットを隠す(display:none など)
- コンテンツを覆い隠すような方法で AdSense 広告コードを設定する
- 何らかの方法で 1 ページに 4 つ以上の AdSense 広告ユニットを表示する
- 非表示キーワード、iframe、その他の方法を使用して広告表示を操作する
- メールやソフトウェアで広告を配信する
- 広告ユニットをフロート表示させ、ユーザーの注意を不当に引き付ける
これまで「display:none」についてはグレーゾーンだったと思いますが、今回明確に禁止されてしまいました。これやってるサイトは結構多いと思うのですぐに修正したほうがいいでしょう。また、「広告ユニットのフロート表示」ですが、例えばスクロールしても広告だけ追従して固定位置に表示されるようなものです。大手サイトでは導入されていたりしますが、あれは特別な契約により認められているそうなので一般サイトではNGとなります。
今回のガイドライン変更によってかなり柔軟性が出てきたと思いますが、うっかりするとガイドライン違反、ポリシー違反をする可能性が高まったとも言えるかも。私も気をつけよう……。
(link: Adsense公式ブログ)