ある日突然Googleのアカウントを抹消されてしまったという話が出ていました。
tappli blog: Googleアカウントを消されてしまった話
この方、とくにポリシー違反などをしていたわけではなく、極々普通に使っていたようです。ただ、可能性としてあるのが、アカウントを消される数日前に4歳の息子さんのちんちん丸出しの写真をGoogle+にインスタントアップロードでアップロード(もちろん非公開設定)しており、それが児童ポルノと判断されたのではないかとのことです。Googleはアカウント抹消の理由を説明してはくれないので、どのような理由で消されたのかは推測するしかないのですが、この理由が本当だとすれば、Google+(の写真)やGoogle Driveはバックアップとしては使えないですね。
さて、上記のかたはGoogle以外にミラーコピーがあったようなのである程度データは救えたようですが、Googleに完全依存している人は要注意ですね。本人にその気がなくても何かしらポリシー違反を犯してしまい、警告なしで即削除となってしまっても泣かないように、定期的にバックアップは取得しておくのが安全です。
Google データエクスポートでバックアップ
そんなGoogleのデータのバックアップですが、Googleが公式にデータエクスポートという専用サービスを用意しています(URLがtakeoutなのがずっと「テイクアウト」というサービス名だと思っていたのですが、データエクスポートが正式っぽいです)。
このサービス、Google上にある以下のデータをバックアップとして取得できます。
- +1
- Blogger
- Google+ サークル
- Google+ ストリーム
- Google+ フォト
- Google+ ページ
- Latitude
- YouTube
- ゴーグル
- ドライブ
- ハングアウト
- バズ
- プロフィール
- リーダー
- 連絡先
バアックアップは全サービスまとめて取得することも、必要なサービスのみを選択することも可能です。最初の一回は全サービスを選択し、あとは日々変化する重要なもの(Google+のフォトやBloggerなど)だけを選択するのがいいかもしれません。
なお、このサービスではgmailのバックアップは取得できないので注意してください。Gmailのバックアップは別途、POPやIMAPで全件受信するなどが必要です。
ベージ下部の「アーカイブを作成」を選ぶとバックアップが始まります。
バックアップは一旦Google上にZIPファイルの形式で作成されます。1ファイルが2GBのZIPファイルなのでバックアップデータが大きい場合はいくつかのZIPファイルに分割されます。
こんな感じです。なお、データのアーカイブにはバックアップするデータ量次第ですが、結構時間がかかります。アーカイブ作成中は左下に「準備が出来たらメールをする」というチェックボックスが出ているので、それにチェックを入れておけばアーカイブが完了次第、メールで知らせてくれます。また、アーカイブ作成中は別のページ移ったり、ブラウザを閉じても大丈夫です。
アーカイブを展開してみる
取得したアーカイブを展開すると上図のような構成になります。アーカイブが分割されている場合、「このアーカイブにはこのサービス」というわけではなく、割りとバラバラに配されているのですべてフォルダの上書きコピーで一箇所に纏めておきます。Google+フォトはちゃんとアルバム毎にサブフォルダにわかれていました。
取得できるデータ形式ですが、以下のようになっています。
- +1: 1つのhtmlファイル
- Blogger: atom
- Google+ サークル : vcf形式
- Google+ ストリーム: 投稿毎にhtml
- Google+ フォト : jpeg
- Google+ ページ: ページ作ってないので不明
- Latitude : json
- YouTube : mp4、AVI
- ゴーグル : 使用してないので不明
- ドライブ : アップロードしていた各ファイル
- ハングアウト : 1つのjson
- バズ : 投稿毎にhtml
- プロフィール : json
- リーダー : follow、note、shareのjsonとxml
- 連絡先 : vcf
自分のデータは自分で守る
定期的にバックアップできるオプションとかがあれば便利なのですが、残念ながらそこまでにはなっていません。週1回とか月1回、自分でバックアップを取得する週間をつけるしかないかな?
メールや写真やSNSなど多くの情報をGoogleに依存しているだけに、理由も知らされず全データが抹消されるというリスクがあるということを意識して、写真であればGoogle+以外にFlickrやDropboxなどにも残す等の自衛策が必要ですね。
SKyDriveやAmazonクラウドなど最近はストレージサービスも増えてきているので、何かしらうまいバックアップ方法を考えて行きたいとおもいます。