各社でiPhone 5cの予約が始まり、料金プランや端末価格が明らかになってきています。なかでも、初めてのiPhone
提供ということでdocomoに注目が集まっていたのですが、出てきたプランや価格に悪い意味でも注目されてしまっています。
まず、端末価格。相変わらず実質0円とかいう目眩ましのような発表しかしていませんが、Cnetがdocomo広報に確認したところ、一括での価格は下記のようになっているようです。
機種 | 一括購入 | 実質 | |
---|---|---|---|
iPhone 5c | 16GB | 89,964 | 0 |
32GB | 100,548 | 0 | |
iPhone 5s | 16GB | 0 | |
32GB | 10,080 | ||
64GB | 20,160 |
docomoはiPhoneのSIMロック解除には応じないと答えており、にも関わらず端末代が10万円近いというのは非常に驚きです(ちなみにau、softbankは6万程度)。
実質的に0円になるんだから一括で買わなければいいだけのこと、と思う人もいるかもしれませんが、あくまでも割賦契約の支払いが月々サポートで相殺されているだけということをわすれては駄目です。例えば、データ通信を使わずにiPod touch的に使おうとXiのパケット定額を解約したりすると、月々サポートが適用されず、毎月の支払に4,000円程度プラスされることになります。
そして、来年iPhone 6が出た場合、これに機種変もしくは他社へMNPしようとするとその時点での残責が約5万円あることに注意が必要です。
ようするに、新しいiPhoneが出ても機種変せず、2年間使い続ける覚悟がなければdocomoのiPhoneは地雷になる可能性が高いということです。
だったら端末が多少高くても白ロムを買って日本通信などのMVNO回線で使おうと思う人がいるかもしれませんが、docomoはそこにも罠を張っています。SIMロックがかかっていても日本通信などのMVNOはdocomo回線として認識されるので問題ないのですが、docomoはiPhoneに対してAPNロックを掛けているようです。料金説明の部分にトップのキャプチャのように「SPモード以外では通信できない」と書かれています。
しかし、MVNO回線ではspモードを契約できません。つまり、docomoのiPhoneは日本通信をはじめとする低価格なMVNO回線では利用できないということです。
なんだかなぁ。正直、10万円近い価格であるなら、SIMフリー機を購入したほうがMVNOも使えるしいいんじゃないですかね。まぁ、2年間使い続けるという人には問題ないんでしょうけど。
最後発だけに、docomoによる新しい展開を期待していたのですが、見事に悪い方向に傾いちゃいましたね。
(source docomo)